無我夢中の果て。
夢の中と書いて
夢中と読む。
夢中になっているときは
充実している。
全てが上手く行っているように
思えるものだ。
夢中とはそんなもの。
夢から覚めてしまえば、
案外に状況は芳しくなく、
辻褄合わせに奔走することとなる。
濡れてよれよれになった紙の
端と端を無理やりに合わせて
折りたたんでいくような作業は
矛盾と合理を噛みしめるような
不毛さを孕んでいて、
不快でしかない。
それを知っているので
できるだけ
夢は見ない。
常に不安定な刃の上を
よろよろと歩み行くように
日々を過ごしながら、
落日を待っている。
小さな喜びを
生きる糧としながら
夢を見ることすら叶わずに
日々を重ねるだけ。
夢中になれた日々を
愛しく想うだけ。
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