ネットで「トランプは内政は崇禎帝、外交はピョートル三世」みたいな書き込みを見かける。
ピョートル三世は七年戦争の途中で即位。当時戦争中だったプロイセンのフリードリヒ二世の熱烈信者で、同盟国をぶん投げてプロイセンと単独講和するだけでも大概だけれども、挙げ句に同盟国に「プロイセンに降伏しろ」と圧力をかけて攻め込もうとまでする始末。いいかげん軍部がブチ切れてクーデターを起こし、処刑されたピョートルに代わって即位したのがエカテリーナ二世という流れ。
崇禎帝は明の最後の皇帝。真面目さという長所はあるものの、猜疑心が強すぎるという短所が 長所を帳消しどころかマイナスにまで振り切ってしまうという人物。先代皇帝の時に専横を極めた魏忠賢一派を粛清したまでは良いものの、女真族を抑え込んでいた袁崇煥をはじめとする有能な人材まで粛清してしまったため、内憂外患だった明はあっという間に崩壊。崇禎帝自身も自殺に追い込まれた。
で、トランプ。ピョートル3世というのは分かるにしても、兎にも角にも真面目だった崇禎帝というのは違和感。中国史を探せば、もっとフィットする暗君はいるように思う。まぁ先日に「崇禎帝になぞらえるかたちで習近平政権を批判しているのではないか」として、崇禎帝の研究書籍が中国国内で出版停止される ということがあったので、そのへんも踏まえて、敢えて崇禎帝を挙げたのかもしれないが。
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