https://m.youtube.com/watch?v=6VY7aPuwfEU&pp=ygUa44Oc44Or44OG44K5diDjg6zjgqzjgrfjg7w%3D
公開初日に見る映画なんていつ以来だろうか。
リアルタイム世代ではないし、スパロボでお世話になったくらいしかそれらしい思い出は無い。
しかし、だ。
こんな体験はそうそう出来るものではないし、もしかしたら二度と味わえないかも知れないのだ。
知らない方に向けてボルテス�垢里海箸鮴睫世垢襪函�
「70年代に放送された数あるロボットアニメの一つ」
大方これで済む。
こんな書き方、アニメシリーズのファンの方が見たらきっと怒ることだろう。
でも、この「ボルテス�后廚�歴史に残るような名作として扱われていれば、そもそもこんな説明すらいらないはずだ。
少なくともガンダム発信でロボットアニメを見てきた自分は、スパロボに参戦するまでその存在を知らなかった。
ガンダムのようにシリーズ展開されていたわけでもなく、再放送を見る機会すら無かったのだからどうしたって知りようが無い。
ファンの中では人気作…と言ってもマジンガー、ガンダム、エヴァのような「興味ゼロでも見た目と名前は知っている」…なんてレベルの人気では到底無いのだ。
ここ、日本においては。
だがしかし。
どういうわけか、フィリピンではこのボルテスVが超絶人気を誇っているというのである。
ボルテスの前後に放送されたコンバトラー�垢筌瀬ぅ皀垢眇裕い�ある…という話は聞いたことがない。
どうやらボルテスだけが特異点的人気を博しているらしい。
曰く、物語が独裁政権下の人々を鼓舞する内容だったとか、フィリピンではボルテス�垢�第二の国歌の如く歌われているだとか、耳を疑うような話が漏れ伝わって来るが、どうやらこれが事実なのだとか。
その事実を「ボルテス�好譽�シー」が証明することになった。
まさかのボルテス�梗村眠宗△靴�もドラマシリーズで全90話に渡る超絶ボリュームでのシリーズ化である。
こんなことが出来るのは世界中でもフィリピンだけだ。
他の国で出来てたまるか。
今回の映画版はドラマシリーズの1、2話をまとめた導入部だけの再編集版だ。
端的に言って映画としては褒められたものではない。
90分程度の上映時間でありながら、話運びのテンポが異常に悪いし、地球サイドとボアザン星サイドとの場面切り替えもどこかぎこちない。
BGMの繋ぎも悪い。
この辺はドラマ版を繋げたが故の穴だと思われるが、それにしても90分を長く感じてしまうのはよろしくない。
(睡眠不足だったとは言え)睡魔に負けて何度かセリフを読み飛ばしてしまうくらいに退屈(特に中盤以降)だったのは否定できない。
だがしかし。
だがしかしである。
声を大にして言いたいことがある。
それは「ボルテス�垢�とにかく格好良い」ということ。
頭の悪い小学生のような感想だが、見ている間心の中でリフレインしていた言葉は「ボルテスかっけー」だったのだから仕方がない。
そんな歴然たる事実に気づくことが出来たのは「とにかくボルテスを格好良く見せたい」という製作陣の執念によるものだろう。
基本デザインはそのままに、盛りに盛られたディティールや抑えめのカラーリングが非常に画面映えする。
そして重厚感溢れるモーションが見ていて気持ちいい。
多彩な武器を繰り出すシーンが見せ場であるのはもちろんなのだが、普通に振りかぶってブン殴るだけでもダイナミックなのだ。
あと地味にパイロットチームの操縦演技及びコックピット描写が上手いのか、巨大ロボットを力みながらコントロールしているのがヒシヒシと伝わってくる。
正直、もっとストーリーを圧縮すればボルテスの登場時間を増やせただろうし、それが出来ないなら合体前のボルトマシンでの戦闘シーンに一工夫が欲しかった(現状、さっさと合体しない理由がない)。
それはさて置き、やはり主題歌(フィリピンの歌手がアニメ版の歌を日本語で歌唱)が流れる合体シーンは鳥肌が立つほど興奮したし、天空剣Vの字斬りの完全再現は熱いものが込み上げた。
今回の映画では2回天空剣が披露されるわけだが、2回目のVの字斬りは初回とは心境の違いもあってか単なるバンクシーンになっていないのもポイントが高い。
総じてボルテス周りの描写は抜群にクオリティが高いと言える。
それ以外の点に目を瞑ることが出来るならば、その人にとってこの映画は良いものと映るだろう。
自分としては「映画としては0点、ボルテスの実写化としては5億点」といった結論だ。
最後にもう一つ。
漫画・アニメの実写化において再現度が殊更取り沙汰されることがあるが、自分としては必ずしも再現度を注視する必要はないと考えている。
単なるファンサービスにしかならないなら原作再現なんてしない方が良いし、媒体が変われば表現する方法や内容を変えるのは当然だ。
その点、今作はアレンジをほぼ放棄している。
以前、仮面ライダーBLACK SUNの要素について、「オマージュという名の無頓着」が見る側を冷めさせてしまうと語ったが、ともすれば今回の作りもそのリスクがあったはずである。
しかしそうはならなかった。
ボルテスのことを自分はよく知らない。
それでも分かる。
この監督は、そしてこの監督を育んだフィリピンという国はボルテス�垢�大好きなのだ。
今時平然とアニメ通りなカラフルパイロットスーツをキャストに着せてしまうくらいボルテスが好きなのだ。
馬鹿でかいVの字が縫い付けられたパイロットスーツにGOサインを出してしまうくらいに原作が大好きなのだ。
その本気度は見れば分かる。
分かれば気にもならなくなる。
海を越え、時を越え、スクリーンを通して綴られる超電磁ラブレターを受け取ることが出来るのは今しか無いのだ。
純度の高い「大き過ぎる愛」を最大限に感じられるのはやはり映画館なのだ。
なので、興味を持った人には是非とも劇場に駆けつけてほしい。
騙されたと思って見てほしい。
映画として酷いという点について騙す気はさらさら無いが、何か凄いものを見たという感慨は得られるはずである。
もっと正直に言えば、いずれ放送されるドラマ版を待つのが最適解な気もするが、今のうちから超電磁的感度を高めておいて損はないはずだ。
以上、鑑賞後のテンションで書き殴った「ボルテス�好譽�シー」の感想でした。
レッツ・ボルト・イン。
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