wowowで録っておいた、「グロリアス 世界を動かした女たち」を観た。
1960年代から2000年代まで、一貫して、女性解放運動に身を投じ続けたグロリア・スタイネムの伝奇映画だ。
若き日のグロリア役を演じたのは、「トゥームレイダー ファースト・ミッション」のアリシア・ヴィキャンデル。
なかなかよかった。
「トゥームレイダー 」の時もそうだったが、光るものがある。
で、40代からのグロリア役はジュリアン・ムーア。
やっぱりいい。この役もハマってる。
円熟みを増した感じだ。
監督ジュリー・テイモアの演出技法も面白かった。
モノクロのバスの中に、幼少期から晩年までのグロリアが一緒に乗っていて、過去を振り返って会話をする。
この監督、元々舞台演出家らしいのだが、頷ける。
因みに、この映画にはベット・ミドラーも出ていたんだが、久し振りに見たせいか、エンドロールでその名前を見るまで分からなかった。
そして、実はこの映画の主人公グロリア・スタイネムの対極に位置し、フェミニスト運動を真っ向から否定した、フィリス・シュラフリーを主人公にした、「ミセス・アメリカ 時代に挑んだ女たち」というテレビドラマがあって、実はこっちを先に観ていた。
主人公のフィリス・シュラフリーを演じたのは、ケイト・ブランシェット。
やっぱこの人は別格。
どんな役でも成り切ってしまう。
このドラマでグロリア・スタイネムを演じていたのはローズ・バーン。
ロングヘアにレイバンのサングラス。
今回「グロリアス」を観て、“ああ、あのドラマの活動家の話か”、とすぐに分かった。
推進派と反対派。
それぞれの側から見た作品。
それぞれに言い分があり、それぞれの価値観、信念に基づいて主張し、行動する。
どちらが正しいのかではない。
敢えて言うなら、時代の流れ、なのだ。
物事は何でも、一方からしか見なかったら、偏った事実、偏った正義に支配されてしまう。
かつての、日本軍による真珠湾奇襲攻撃も、9.11のアメリカ同時多発テロも、ロシアによるウクライナ侵攻も、必ず、そこに至るまでの経緯がある。
事実は一つだが、真実は一つではない。
言わんや正義をやだ。
そういう意味からも、是非、両方観る事をお勧めする。
いずれにせよ、アメリカの女性解放、フェミニスト運動の歴史を観る、知る、には丁度いい。
で、思うのは、日本はまだまだだなあ、なのです。
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