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2022年08月11日23:06

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旧統一教会に献金「1000万円」岐阜県内女性も きっかけは水晶即売会「先祖苦しんでいる」

旧統一教会に献金「1000万円」岐阜県内女性も きっかけは水晶即売会「先祖苦しんでいる」

2022/7/17 08:26 (JST)7/17 10:10 (JST)updated
コピーライト 株式会社岐阜新聞社

https://nordot.app/921184984394465280?c=899922300288598016
配信より

元信者の女性が返金請求に際し作成したメモ。「生まれなおす」「出家」などの文言が並ぶ=県内(画像の一部を加工しています)

 安倍晋三元首相が銃撃された事件で、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に母親が多額の寄付をして家庭が崩壊した」と供述しているのを受け、かつて信者だった岐阜県内の女性(53)が岐阜新聞の取材に応じ「恐怖心につけ込まれ、マインドコントロールされていた」と、1千万円近い被害を受けた過去を振り返った。

女性は2006年ごろ旧統一教会に関わった。「当時のことはすっかり忘れてしまったけれど…」。返金請求に際し作成したメモを頼りに、記憶をたどった。

きっかけは当時小学生だった息子の野球少年団。同じ団に所属する母親に誘われ、風水関係の即売会に出かけたことだった。「あなたの家系には女の人の失敗がある」。店長を名乗る人物にこう指摘され、300万円の「水晶」の購入を促された。「人生の曲がり角。今この時を逃しては駄目」「先祖が地獄で苦しんでいる」。説得を受けること5時間ほど。「もともと家系図とかに興味があった。先祖を助けられるのは私しかいないと思った」。ためらいつつも保険の解約金を充てた。

 その半年ほど後、「世話係」とされる人から「生まれ直すため」などとして380万円の献金を求められた。一度は断ったが、今度は「子孫に災いがかかる」などと畳みかけられた。「何としても自分がやらなきゃ、と思ったんでしょうね」。当時38歳だったことにちなむ380万円の請求を受け入れ、まず100万円を支払った。残額は月10万円ずつ支払い続けた。

 自身が関わっているのが統一教会だと知らされたのは、こうした献金を経た後の08年ごろだった。しかし、マインドコントロールからは抜け出せず、その後も160万円の石の置物を分割払いで買った。献金額は計約1千万円にもなっていた上、さらなる献金の求めに嫌気が差し、09年ごろ自ら関わりを絶った。

被害対策に取り組む弁護士とつながり、交渉を経て約9割が返金された。得られなかった1割ほどは「高い授業料」と受け止めた。一連の出来事は夫の単身赴任中に起き、被害については今なお、家族の誰にも伝えていないという。

「教会には心優しく、誰かのために生きたいという感じの人が多かった。だまそうとしたのではなく、彼らなりに救われようと一生懸命だったのだろう」と振り返る。多額の献金をしたとされる山上容疑者の母親についても、言葉巧みに誘導され「わが子を思っての行いだったのではないか」と推察する。

◆少なくとも54億円 弁護士連絡会「手法変わらず」全国17年〜昨年

 霊感商法の被害対策に取り組む全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による2017年から昨年までの被害額は、全国で少なくとも54億7463万円に上った。昨年は3億3153万円で、被害内訳は「内訳不詳・その他」を除くと最も多い約3割が「献金・浄財」だった。

 旧統一教会は09年、商取引に関与せずコンプライアンスを順守するといった声明文を発表しており、「以降はトラブルはない」としている。一方、連絡会の事務局長川井康雄弁護士は「献金の名目はさまざまだが金銭を収奪する手口は変わっておらず、09年以降も同様の被害が続いている」と指摘する。

 連絡会は安倍晋三元首相銃撃事件を受け、政治家らに向け「統一教会と連携することがどのような社会的弊害をもたらすか考え、慎重な対応をお願いしたい」との声明を出している。


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