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2021年10月05日20:58

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淡水魚の本「埼玉県の魚類」

私は子供のころから淡水魚は好きで、小学生のころは近所の川でモツゴやマブナ(ギンブナ)を釣っていたし(同学年の連中には権現堂川へブラックバスを釣りに行っていた奴もいた)、ここ10年余りは夏になると高麗川の巾着田へ魚探しに行っている。

そんな中、新聞で紹介された「埼玉県の魚類」という本、さいたま市内の本屋で見つけて購入し、興味深く読ませて頂いた。
埼玉県に生息する淡水魚・海川回遊魚のうち絶滅種も含め87種を紹介、主要河川の生息分布も巻末に納められている。
高麗川に生息する魚種の表を見たが、そのほとんどは巾着田で見ることができた。自ら確認できなかったのはスナヤツメ(ヤツメウナギの小さいやつ)、ウナギ、ヤマメ、坂戸あたりにいるモツゴやフナだ。

本の中では、アユとムサシトミヨに多くのページ数が割かれている。8月下旬から9月にかけて巾着田周辺で見かけたアユ、これまで荒川から入間川を経て遡上してきたものと思っていたが、実は荒川やほかの川から採取した若アユを放流したものなのだ。入間川や高麗川には農業用水を取るための堰が数多くあり、魚が上れないものも多いのだ。アユが上れる魚道がどの堰にも完備されれば、荒川、さらには入間川の支流にも、もっと多くのアユが見られるのだろう。

この夏、巾着田のキャンプ場あたりの深場で、ブルーギルを目撃した。以前にお会いした釣りが趣味の男の子から、高麗川にブルーギルがいたという話を聞いたが、にわかには信じられなかった。だが今夏、シュノーケルで見ることができ、彼の話が立証された。
ブラックバス類(オオクチバス、コクチバス、ブルーギル)は「いてはならない魚」であり、駆除が必要であると考えている。それは生物多様性を守るためである。
実は国内外来種にも、問題を引き起こしている種があるのだ。カワムツがそうだ。
埼玉県は琵琶湖産のアユやヘラブナの放流に混じって、琵琶湖固有の魚が多種持ち込まれたが、それは関東においては国内外来魚となる。その中のカワムツは、オイカワやウグイの生息域を押しのけて近年数を増やしている。巾着田周辺でワナを入れると、入るのはカワムツやアブラハヤばかりで、オイカワやウグイは入ってこない。シュノーケルをくわえて潜ってみても、カワムツが幅を利かせている状況だ。
このままでは、オイカワやウグイがいなくなる可能性すらあるのだ。カワムツはもともと関東にいなかった魚だという事を、良く知って行政も対策に乗り出して欲しいところだ。

元からいた魚を保護し繁栄させてゆくこと、治水や利水上ダムや堰は必要だが、魚が通れるよう気を遣う事、それはSDGsの「陸の豊かさも守ろう」につながる取り組みなのだ。

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