マフィアの「暴露」動画、トルコ政権に激震
2021年6月21日 7:00
トルコ政界が、国外逃亡したマフィアボスによる「暴露」動画で揺れている。自身と政権の関係や、要人らによる汚職や麻薬密売への関与などを次々と主張し、エルドアン大統領にも矛先を向けつつある。政権側は全面的に否定しているが、視聴回数は1カ月ほどの間に計1億回を超え、強い関心を集めている。
「来週はあんたに向けて話そうじゃないか、タイップ(エルドアン)兄貴」。顔をやや紅潮させた男は手を大きく動かしてまくし立てた。男はトルコ司法当局から犯罪組織に加わったなどの疑いで逮捕状が出ているセダト・ペケル容疑者。5月末に投稿されたこの動画だけで、人口8000万人のトルコで1000万回以上再生された。
ペケル容疑者は1990年代から知られるマフィア幹部で、過去に複数回服役した。今年初めに国外へ逃亡し、現在はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにいるとしている。5月初旬から毎週のようにトルコ政権関係者のスキャンダルを告発する動画を公開し始めた。
動画で明かされるのは、ソイル内相との親密な関係や同内相の親族らによる汚職、ユルドゥルム元首相の息子によるベネズエラを経由した麻薬密売への関与など、多岐にわたる。政権に近い民間軍事会社が国際テロ組織アルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」に武器供与するなどして支援していたとも主張した。ヌスラ戦線は2015年に日本人記者の安田純平さんを拘束していたシリアの組織だ。
ペケル容疑者の言葉を信じれば、近年は「御用マフィア」だった同容疑者は自身や家族に捜査の手が伸びたことで内相らと決裂し、逃亡して過去の政権とのかかわりを暴露しているということになる。
政権側は猛反発し、動画の内容を否定している。エルドアン氏も5月下旬、「内相と連帯し、犯罪・テロ組織と闘う」と述べ、主な標的となった内相をかばってペケル容疑者を非難した。同容疑者は6月中旬にUAE当局の聴取を受けた際、自身がトルコによる暗殺の危機にさらされていると警告されたと主張している。
動画の内容の信ぴょう性は不明だが、国民は高い関心で見守っている。イスタンブール経済研究所の調査によると、動画自体を見たことがある人は5割を超え、内容を聞いて知っている人も11%だった。
トルコでは高インフレなどで国民の生活は苦しさを増している。マフィアによる「告発」は低迷する政権支持率にさらなる打撃を与える可能性がある。(テヘラン=木寺もも子)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR019960R00C21A6000000/
>今年初めに国外へ逃亡し、現在はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにいるとしている。
UAEは米国の勢力下です。
これ米国が関与しているのが見え見えなんですけどw
米国と中共の間をウロウロしているトルコは、これで態度をハッキリさせないと、エルドアン政権は終了です^^;
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