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2021年06月17日00:12

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中共船団が奪うのは魚だけでなく砂も

中国船団が奪う砂 台湾・馬祖でも「グレーゾーン戦術」
2021年6月16日 16:20 (2021年6月16日 16:43更新) [

中国・福建省にほど近い台湾・馬祖列島に多数の浚渫(しゅんせつ)船が訪れ、海底の砂を奪っていく。中国の建設工事で使用するコンクリートの骨材にするためだ。中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が台湾に「統一」への圧力をかける「グレーゾーン戦術」の一環でもある。中台緊張の最前線のいまを報告する。(馬祖列島=ルイーズ・ワット、竹内弘文)

暗闇の中、何時間もかけて海底から砂を採取する機械の音が馬祖列島の静かな島々に響き渡る。数十隻あるいは数百隻もの船が列島の沖で大きな存在感を示す。住民の一人は「夜になると浚渫船のライトばかりが目立つ」と証言する。

馬祖列島は台湾の一部だが、中国本土からは20キロメートル程度しか離れていない。台北からの距離よりずっと短い。20世紀前半の中国共産党と国民党の内戦から台湾海峡危機の時代にかけ、列島は中台緊張の最前線にあった。

国共内戦から半世紀以上を経て、馬祖列島は中国が最近使い始めた「グレーゾーン戦術」を披露する舞台になった。中国の民兵や漁民らが居座ることで、相手を威嚇し、挑発する。列島でゲストハウスを営む住民は中国からの浚渫船を指して「本当に民間の船なのか」といぶかる。

中国側は浚渫船が馬祖列島の近くで違法に操業している事実を否定する。だが、中台両岸の緊張が高まるにつれ、浚渫船の数が急増しているのは間違いない。

馬祖列島の沿岸警備隊が周辺の海域から追い払った中国浚渫船の数は2020年が552隻で、前年の5倍以上だった。台湾全体でも20年には約4000隻を追放した。

中国は台湾を「核心的利益」の一つだと位置づけ、武力による統一の可能性を排除しない。「(台湾が)民間の浚渫船に軍事力を行使すれば、中国に(軍事)介入の口実を与えてしまう」。列島を地盤とする台湾の与党、民主進歩党の政治家は解説する。

こうした戦術が、フィリピンに対する中国の行為と似ていると指摘する見方は多い。

フィリピンが同国の排他的経済水域(EEZ)の範囲内だと主張する南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の周辺では3月以降、多数の中国船が停泊する。中国側は「悪天候で避難した漁船だ」と主張するが、フィリピン側は「(中国の国防費から予算が出る)海上民兵が乗船している」と考えている。

中国は習指導部が「独立派」とみなす台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統への圧力を高めるため、様々な手法を繰り出している。台湾の防空識別圏(ADIZ)への中国軍機による継続的な侵入、台湾の周辺海域における海空軍の軍事訓練などだ。いずれについても台湾の防衛報告書は「中国による嫌がらせの行為だ」と主張する。

台湾を巡り偶発的な衝突が起こらないとは限らない。米軍のインド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官(当時)は3月、「中国は6年以内に台湾へ武力行使をする可能性がある」と警告した。

中国軍機によるADIZへの侵入は上空で起きているが、沖合に押し寄せる浚渫船は馬祖列島の住民にとって目にみえる差し迫った脅威だ。経済面での打撃も受けている。海底に堆積した砂や泥が浚渫で崩れると生態系が乱れやすい。地元の漁業関係者は「かつて良い漁場とされていたが、いまでは漁獲高が落ちている」と証言する。

浚渫船が、観光客や住民の利用するフェリーの運航を妨げたり、海底ケーブルを損傷させたりする事態も頻発している。ケーブルが傷つけられた際には、馬祖列島でインターネットの接続速度が大幅に低下したという。

台湾当局は対策として、警備を強めると同時に、違法な海砂採取に対する処罰の厳格化に力を入れている。馬祖列島の沿岸警備隊は従来、100トン級の警備艇を使用していた。だが、最近では高圧放水砲を備えた1000トン級や2000トン級の船が台湾本島から投入された。4月には過去最大級の4000トン級の警備艇が配備された。蔡総統は、公海での違法行為を取り締まるためだと説明した。

台湾は3月、米国と沿岸警備に関する作業部会の設置で覚書を交わした。台湾側の関係者はこの覚書について「中国人民解放軍によるグレーゾーン戦術に特化した内容だ」と明かした。中国の挑発に対する米台の協力が強まっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB1645I0W1A610C2000000/
米台と中共の戦いは砂の奪い合いにまでエスカレートしています。
尖閣同様、米国が中共との対決姿勢を崩さない限り、恐らく抑えられるでしょう。

意外と思ったのは、中共は海砂を使ってコンクリートを作っている事です。
日本の技術なら海砂を使っても高品質なコンクリートを作れますが、果たして中共の技術が進んでいるのか疑問ですw

沿岸域での施工に適した海水と海砂を利用した高耐久・高強度なコンクリートを開発
材料が現地で容易に調達でき、コスト10%削減、CO2排出量40%削減
2011年 03月 31日
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20110331.html

中共は川砂不足みたいです。
砂が半導体部品のように脚光を浴びる事はないでしょうが、奪い合いはエスカレートして行きそうです^^;

【国際】川砂の過剰採掘という新たな環境課題。地下水低下や社会不安問題も引き起こす 2019/07/23
例えば、中国の珠江での砂の採掘は地下水位を下げる原因となり、飲料水の抽出を困難にしている。
特に中国、インド、アフリカでの都市化や人口増を背景とした需要の急増は、自然再生のペースを遥かに超えている。(抜粋)
https://sustainablejapan.jp/2019/07/23/sand-overmining/40896
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