2020年4−6月期の主要国の
経済成長率が発表されました。
予想通り、
「アメリカより、欧州が悪い」
「欧州の中では、ドイツが一番マシ」
という結果になっています。
2020年4−6月期のアメリカの
経済成長率は対前期比で
▲9.5%、ドイツが▲10.1%。
ユーロ圏の4−6月期の成長率は、
対前期比▲12.1%
フランスが対前期比▲13.8%、
イタリアが▲12.4%、
スペインが▲18.5%。
特に、スペインの「対前期比▲18.5%」
という数値は衝撃的です。
対前期比年率換算ではなく、
「対前期比」で▲18.5%なのです。
スペインの対前期比▲18.5%を
年率換算すると、▲55.9%に
なってしまいます(!)。
さすがに、一年間でGDPが
半減するなどという事態はあり得ません。
1929年に始まった世界大恐慌
(第一次世界恐慌)では、アメリカのGDPが
半分近くにまで減ってしまいましたが、
29年から33年まで「四年間」かけてのことでした。
というわけで、最近のユーロスタット
(ユーロの統計局)が経済成長率について
「年率換算」を発表しなくなっているのは、
正しいと思います。
アメリカは、相変わらず
年率換算で発表しています。
4−6月期のGDP成長率は
「対前期比年率換算▲32.9%」。
上記の「▲9.5%」とは、
年率換算▲32.9%を対前期比に
割り戻した数値になります。
「アメリカの経済成長率、
33%のマイナス!」
といった煽り報道をするのは簡単ですが、
さすがに対前期比▲9.5%が
一年間も続くなど考えられません。
現在のような恐慌期には、
年率換算の経済成長率の発表は不適切だと思います。
もっとも、スペイン、フランスと
ドイツで再び新型コロナウイルスの
感染者が急増してます。
欧州において、感染拡大の第2波が
訪れつつあるのではないかという
懸念が浮上しているのです。
アメリカにおいても、一日に7万人を超える
新規感染者数が報告され、アウトブレイクは終わりません。
欧米各国が感染を食い止めるべく、
再び経済活動停止、都市のロックダウン等の
政策を強行すると、またもや経済成長率は
凄まじいマイナスになるでしょう。
だからと言って、感染症対策を緩和すると、
コロナ危機は終わらない。
まさに、疫病恐慌曲線そのものです。
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