政府は落ち込んだ飲食、宿泊、観光業を盛り立てるために、いわゆる「GoToキャンペーン」という観光推進政策を実施する。
観光客が少しでも来てくれたら、飲食、宿泊、観光業を通じて、地域経済や雇用が再生していくのではないか、という期待もあると思う。
しかしながら、このまま観光推進、移動を加速させてよいのだろうか。
観光推進政策をとる上で、ほとんど議論されていないことは受け入れ先の地域の高齢化率である。
首都圏や都市部に住んでいると、高齢化を意識することがない人もいるかもしれないが、日本は世界一の高齢者大国である。
ただでさえ、地方は高齢化率が高く、高齢者は新型コロナウイルスの感染により、死亡率も高いと繰り返し報じられてきた。
新型コロナウイルス 年代別感染者数・死亡率を見ても、当初より活動が活発な若年層に感染者が多いが、重傷者、死亡者は高齢者に多い。特に高齢者でも年齢が高いほど、リスクが高い。
現在は地方の高齢者に爆発的な感染拡大が起こっていないが、このキャンペーンを契機に拡大しないか、不安で仕方がない。
もちろん、都市部よりも地方の医療、保健資源は量的に少なく、感染拡大を抑止できるか、資源面からも不安が尽きない。
強調しておきたいことは、高齢者が新型コロナウイルスに感染すれば、命にかかわる問題につながるということだ。
社会福祉にかかわってきた立場として、現状の経済活動最優先の政策、このタイミングでの政策実施は看過できない。
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