202X年、地球はウイルスの恐怖につつまれた。
だが、人類は死滅していなかった。
その日、世界政府は地球全土に向けて、通達をだした。
「ウイルスを捕獲したものに、報奨金を渡すこととする」
政府はウイルスを、10000円/gで買い取ると宣言したのだ。
これが発令されると、世界各地でウイルスラッシュが起こった。
人々は不織布で作られた虫取り網を手に町中を駆け回ったのだ。
特に観光客が激減し、困窮したタクシー会社からは称賛の声があがった。
トランクの中に、捕獲機を入れ、業務中でもウイルスを見つけると皆、こぞって捕獲した。
客を運ぶよりも、儲ける運転手のほうが多かったくらいだ。
政府は役所でウイルスを買い取り、しかるべく処理をして廃棄した。
捕獲したウイルスをマングースと戦わせる案も浮上したが、観光客がいないので見送られた。
政府の判断と、世界人類の一丸の協力により、翌年には世界からウイルスが激減し、このウイルスラッシュも終わりを迎えた。
そして、皆、何もなかったかのように平凡な日常に戻っていったである。
おわり。
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