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2019年12月16日15:33

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「 災害のその時になったら 」

��218 R1.12.16投稿
「 災害のその時になったら 」

先日 娘と話していて
災害時の避難の話しになりました
 
震災当時6年生だった娘は
これまで自分から
災害のことについて話すことはありませんでした
 
大好きだった祖母と
曾祖母のぴぃちゃんが津波で亡くなっていますし
彼女自身 被災を経験していますから
こちらから聞き出したりせず
子供たちが話したいときに 
感じていることを自然に話せばいい
そう思って震災後を暮らしてきました
 
今は成人した娘が
「 災害のその時になったら死ぬしかないんだ 」
そのように口に出しました
 
この言葉だけを耳にすれば
とても投げやりな言葉に聞こえるかもしれませんが
私にはその真意がすぐにわかりました
 
私も同じ気持ちでいるからです
 
彼女はさらに言葉をつづけました
「 その時になって 
  慌てて何したって間に合わないんだ 」
 
当時小学6年生だった彼女は 
震災の時 一瞬で
人間の命のもろさを悟ったのでしょう
 
胸にくすぶっていたであろうその言葉が 
震災から8年経って
やっと 娘の口からこぼれました
 
人間は 考え方ひとつで
心を強くすることができるかもしれません
 
しかし 人間の体は
自然界に投げ出されたとき
初めて その脆さをさらけ出すのです
 
あの日 私たちが見たものは
生き地獄としか表しようがありません
 
今こうして 
生きていることが信じられないほど
それは凄まじく恐ろしい世界でした
 
その渦中で私は
どうしたらいいの! どうしたらいいの!
 
ぴぃちゃんに津波のことを
あれほどしつこく教えられていたのに
それなのに どうしたらいいの!と
体の動くままに行動することしか出来なかったのです
 
津波のことを知らず
逃げるための備えをせず
無事に逃げることができるなんて
本来あり得ないことなのです
 
私が震災後の今を
こうして生きていられるのは
まぐれに まぐれが重なっただけです
 
大切な人と生きるためには
もっと災害の真の姿を
知っておかなければいけなかったのです
逃げるための備えや相談を
重ねておかなければいけなかったのです
 
娘が口に出した
「 その時になって 
  慌てて何したって間に合わないんだ 」
この言葉に隠れている本当の意味を
皆さんにも探し出していただきたいのです
どうか 考えていただきたいのです
 

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                  語り部佐藤麻紀
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