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2019年01月11日00:17

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無敵艦隊

『無敵艦隊』


いかにも強そうな名前のこの艦隊は、
かつての覇権国スペインが所有した大艦隊。

およそ1,000万ドゥカートが費やされ...
当時最新鋭の武器を詰め込んだ夢の艦隊。

(現在の日本円にして6,000億円。
 戦艦大和が3,000億円と言われているので
 その約2倍もの費用が費やされています。)


立ちはだかる輩を次々に倒し、
向かうところ敵がいなかったことから
「無敵」という名前がつけられた...

そんなふうに思われがちですが、
実は全く無敵ではありませんでした。


物語スペインの歴史 岩根圀和/中公新書
の記述を参考に無敵艦隊の様子を
振り返ってみましょう…


■ー■ー■ー■ー■ー■ー■ー■ー■ー■


イギリスへ出向した無敵艦隊の
状況は散々たるものだった...

悪天候に見舞われた艦隊は、
目的地にたどり着くまで
予想以上の月日を要した。

その間に蓄えていた
食料の鮮度は落ちていく。

固焼きのビスケットですら
一面にカビが生えており…

生乾きの樽の中の飲料水は、
緑色によどんで異臭を放っている。

それを口にした船員は
次々と病気で倒れていき...

軍艦と言うよりは、
まるで”病院船”だった。

そんな状態でようやく
イギリス海峡にたどり着いた。

しかし、ここでも問題が...

ふだん穏やかな海しか航海しない
船員たちは、荒れるイギリスの海域
で思うような操縦はできなかった。

結局、地の利を得たイギリス艦隊に
良いように攻撃され、敗北を喫した…


(参考:「物語スペインの歴史」岩根圀和/中公新書)


■ー■ー■ー■ー■ー■ー■ー■ー■ー■



いかがでしょうか?

わたしたちが想像する
「無敵艦隊」のイメージと
ずいぶん違いますよね?

実はこの無敵艦隊という名も
スペインを打ち破ったイギリスが
半ば皮肉交じりにつけた名とも
言われているのです。


この海戦で無敵艦隊が
イギリスに敗れたことは、
スペイン凋落を予兆しました...


その後、フランスとの戦いに疲弊し、
支配下にあったオランダに独立を許し、
併合していたはずのポルトガルにすら
独立を許してしまったのです...


しかし、ちょっと待ってください。
少しおかしい点があると思いませんか?


世界最強の軍隊を所有し、
海軍力もピカイチだったはずの
太陽の沈まぬ帝国スペイン…

その圧倒的な軍事力があれば、
慣れない海域での戦い以外に
負けるはずがありません。

でも、スペインは負け続けました。

いったいなぜでしょうか…?

PS
なぜドルは「$」と
表記されるのでしょうか?

dollar(ドル)ならば「S」ではなく
「D」を使うべきではないでしょうか?

…実は、ここにもスペインの
覇権の跡が残されているのです。

ドルの由来には諸説ありますが、

・スペインの「S」を使った
・スペインの通貨ペソ(Peso)の
 PとSを組み合わせた

という説があります。

いずれにしてもスペインが
アメリカ大陸に多大な影響を
与えていたことがわかります。

しかし、大陸1つ支配したスペインも...
今は欧州の貧国として影を潜めています。
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