無敵の艦隊
いかにも強そうな名前のこの艦隊は、
かつての覇権国スペインが所有した大艦隊。
およそ1,000万ドゥカートが費やされ...
当時最新鋭の武器を詰め込んだ夢の艦隊。
(現在の日本円にして6,000億円。
戦艦大和が3,000億円と言われているので
その約2倍もの費用が費やされています。)
立ちはだかる輩を次々に倒し、
向かうところ敵がいなかったことから
「無敵」という名前がつけられた...
そんなふうに思われがちですが、
実は全く無敵ではありませんでした。
物語スペインの歴史 岩根圀和/中公新書
の記述を参考に無敵艦隊の様子を
振り返ってみましょう…
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イギリスへ出向した無敵艦隊の
状況は散々たるものだった...
悪天候に見舞われた艦隊は、
目的地にたどり着くまで
予想以上の月日を要した。
その間に蓄えていた
食料の鮮度は落ちていく。
固焼きのビスケットですら
一面にカビが生えており…
生乾きの樽の中の飲料水は、
緑色によどんで異臭を放っている。
それを口にした船員は
次々と病気で倒れていき...
軍艦と言うよりは、
まるで”病院船”だった。
そんな状態でようやく
イギリス海峡にたどり着いた。
しかし、ここでも問題が...
ふだん穏やかな海しか航海しない
船員たちは、荒れるイギリスの海域
で思うような操縦はできなかった。
結局、地の利を得たイギリス艦隊に
良いように攻撃され、敗北を喫した…
(参考:「物語スペインの歴史」岩根圀和/中公新書)
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いかがでしょうか?
わたしたちが想像する
「無敵艦隊」のイメージと
ずいぶん違いますよね?
実はこの無敵艦隊という名も
スペインを打ち破ったイギリスが
半ば皮肉交じりにつけた名とも
言われているのです。
この海戦で無敵艦隊が
イギリスに敗れたことは、
スペイン凋落を予兆しました...
その後、フランスとの戦いに疲弊し、
支配下にあったオランダに独立を許し、
併合していたはずのポルトガルにすら
独立を許してしまったのです...
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