■貴乃花親方が落選、一門外の支持伸びず 相撲理事候補選
(朝日新聞デジタル - 02月02日 15:13)
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任期満了に伴う大相撲の理事・副理事候補選挙が行われ、結果が次の通り決まりましたね。
当選が高島(関脇高望山・伊勢ヶ濱・新)12、八角(理事長・第61代横綱北勝海・高砂・現)11、鏡山(関脇多賀龍・時津風・現)11、境川(小結両国・出羽海・現)11、尾車(大関琴風・二所ノ関・現)10、芝田山(第62代横綱大乃國・二所ノ関・新)10、春日野(関脇栃乃和歌・出羽海・現)9、出羽海(前頭二枚目小城乃花・出羽海・現)9、山響(前頭筆頭巌雄・出羽海・現)8、阿武松(関脇益荒雄・貴乃花・新)8、落選が貴乃花(第65代横綱・貴乃花・元)2。部屋の貴ノ岩への暴行事件における対応を批判されて協会理事を解任された貴乃花親方の得票数に注目が集まりましたが、一門が優先して推した阿武松親方が8票、貴乃花親方が2票と、一門の候補者の票をその基礎票数に満たない10票しか集められなかった惨敗と言う、今回の理事候補選挙となりましたね。
そもそも、かの暴行事件の被害者となった貴ノ岩の師匠たる貴乃花親方が、協会への報告義務を理事・巡業部長であるにも関わらず“怠った”ことに加え、協会の危機管理委員会の調査協力を一貫して拒否したことなど、協会の対応の妨げとなった行為の責任を問われ、年末の12月20日に行われた横綱審議委員会での「親方の言動は非難に値する。理事としての責任を放棄している」との見解を受けての理事解任であり、「被害者側の立場だから」を持ってしてもと言う意味でも“やむを得ない結論”となったわけですが、協会の調査にあれほど執拗に非協力的な姿勢を見せ、事件を自身(および貴乃花一門)の協会主流派との対峙と批判の姿勢を強調することに利用したような印象は拭えず、それが多くの親方衆に芳しくない心象を与えてしまったのは否定できないでしょう。事件発覚直後からの理事会の席上での居丈高な姿勢含め、そのやり方が当の被害者たる貴ノ岩を“守る”ことになり得ていたのか、疑問を感じるところもありました。
貴乃花一門には、貴乃花部屋(貴乃花)、阿武松部屋(阿武松、不知火、音羽山)、大嶽部屋(大嶽)、立浪部屋(立浪)、千賀ノ浦部屋(千賀ノ浦、常盤山)に時津風一門を離脱した錣山、立田川、湊の11人の親方の基礎票があるとされ、これに「貴乃花親方に近い」とされる現理事の山響親方(出羽海一門、貴乃花親方を理事として重要ポストに登用した北の湖前理事長の後継者で、北の湖部屋改め山響部屋の師匠)や貴乃花親方の長男の妻の父である陣幕親方(高砂一門・元前頭筆頭富士乃真)など潜在的な「隠れ貴乃花派」と目される親方の票をどれだけ集めるかが注目でしたが、貴乃花一門の中でも千賀ノ浦部屋は加入した経緯が他と異なり先代の師匠(元関脇舛田山・出羽海一門)の停年に伴い、部屋の継承者として「名古屋場所担当(停年の年まで理事で名古屋場所担当部長だった)で共に働いた親方として気心の知れた人に」と、自身とは違う貴乃花一門の当時の常盤山親方(元小結隆三杉)を指名、名跡を交換して貴乃花一門に移ったと言う事情があり、停年後に再雇用で常盤山親方を名乗る先代の師匠が“その一人”である可能性は考えられますね。
同時に投票が行われた副理事候補選挙は、藤島(元大関武双山・出羽海・現)、花籠(元関脇太寿山・二所ノ関・新)、井筒(元関脇逆鉾・時津風・新)、錣山(元関脇寺尾・無所属・新)のうち錣山親方が落選、他の三親方が当選と言う結果となり、ここでも理事候補選挙同様に貴乃花一門の敗北。前日、立候補に関する所信として部屋のHPに「国民の期待を大きく裏切り社会的な信用を損なった結果、組織としての公益性や透明性が大きく問われた。社会的な責任を果たすよりも協会内の事情や理屈が優先され、公益性から逸脱しているのではないかという大きな疑念を抱いている。(理事の使命は)透明性を持った組織運営をしていくことであり、協会全体の器量を大きくし、大相撲一門として自由に意見を交わせる風土をつくり上げることが私の目標」と、かねてから唱えていたような考えやビジョンを表明し、ある意味、この人らしい路線を示していた貴乃花親方でしたが、居丈高に見えるほどに露骨に協会主流との対決姿勢を示し過ぎたことも、結果的には“裏目に出た”ことになりましたね。
信頼回復のために改革は必要ではありますが、だからと言って「貴乃花親方」ではなかった。そういう結果となったのではと思います。
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