頭の中で考えておくだけで
果たして伝わるものでしょうか
「 DNA鑑定 」について
災害で家族が亡くなってしまった場合
DNA鑑定で識別できる
そう思っていらっしゃるのなら
少し立ち止まって考えてみましょう
テレビやドラマの世界では
さも簡単にDNA鑑定で
遺体の一部から身元を割り出し
その人がどこの誰なのかを判定します
しかしそれは
あくまでもドラマの世界のお話しで
現実の災害時はそんなきれいごとでは済みません
遺体の一部を採取しDNA鑑定する
つまり
自分の家族だと証明するために
災害によって亡くなってしまった
家族の体の一部を採取し鑑定すると言う事です
言葉では解りづらいでしょうか?
ご自分のこととして 大切な人が
安置所に横たわっている姿が頭に浮かんでいますか?
震災当時 私も母の遺体を
自分の母親だと証明するために
警察の方にDNA鑑定をお願いしました
「 間違いないです!
私を生んでくれた私のお母さんです!
この私を生んでくれたお母さんだがら
絶対に間違えないから そっと返してー!
お巡りさんDNA!DNA鑑定して!
わだしの 血でも骨でも肉でも
なんぼ削ってもいいがらDNA鑑定してー! 」
そうお願いすると
「 ごめんなさいね
ご遺体がもう火葬されてるから
DNA鑑定できないんです 」
DNA鑑定が出来ないといわれて
呆然とするしかありませんでした
生きている人間は自分の意志が働きますから
血でも骨でも肉でもいくら削ってもいいからなどと
そんなことも言えますが
本来このような地獄があってはいけないのです
辛かっただろうに
寒かっただろうに
痛かっただろうに
どんなに恐ろしかったことか
生死の境を超えた家族の遺体から
大切な人の体からDNA鑑定をするために
意識のなくなった体の一部を採取するのです
仕方のないことと自分に言い聞かせても
だったらなぜ
生きているうちに何らかの形で
個人を識別できる方法がなかったのだろうか
そうまで思ってしまうのです
災害時だからしょうがない
そう言って
大切な人の命をあきらめられるでしょうか
ご家族はあなたの命をあきらめられるでしょうか
災害というものは
決してドラマや映画の世界の話ではありません
現実に起こりうることです
だからこそ
普段から大切な人と
お互いが悲しい思いをしないように
充分に話し合わなければいけないのです
今となりで一緒にいてくれる人と
幸せで何気ない時間がずっと続くように
どうぞお話ししてみてください
被災した人間の気持ちの一端です
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