テニス 全米オープン最終日 決勝 バブリンカ3―1ジョコビッチ(11日、米ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)男子シングルスは第3シードのスタン・バブリンカ(31)=スイス=が初優勝した。
決勝で第1シードの王者ノバク・ジョコビッチ(29)=セルビア=を6―7、6―4、7―5、6―3で下した。優勝賞金は350万ドル(約3億5000万円)。「何が起きているのか分からないくらい。すごくうれしい。プレッシャーはあったけれど、いい雰囲気の中で試合ができた」と話し、優勝トロフィーを大事そうに両手で掲げた。
15年前にニューヨークで起きた9・11同時多発テロへ追悼の意を込め、コート脇に「9/11/01」と発生時の日付が刻まれた。決勝にふさわしく、第1セットから好プレーが続いた。ジョコビッチは5―2とリードしたが、第1サーブ成功率が上がらないところを、バブリンカに狙われタイブレイクへもつれる。2人ともネット前に近付き、ボレーとスーパーレシーブで19本もの攻防を繰り広げて会場を沸かせた。
第1セットはジョコビッチが取ったものの、終盤に追い上げ勢いのあるバブリンカが、第2セットは奪い返す。第3セットも2度のブレイクチャンスを確実に生かして2―1とリードした。第4セットに入ると、ジョコビッチは右足人さし指から出血し、2度のメディカルタイムアウトを要求。負傷の影響からか試合中盤から動きは鈍く、鉄壁の守備を誇る王者らしくないミスも出た。
バウリンカは準決勝で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=を破って決勝に進出。準々決勝の勝利後には会見で「フェデラー、ナダル、ジョコビッチに優勝回数では決して及ばない。何をモチベーションにしているのか」と辛口な質問が飛んでいた。「テニスを楽しんでいるし、愛している。たくさんの観客の前でプレーするチャンスがある。それが自分の情熱になっている」と冷静に切り返した31歳。14年全豪、15年全仏を含め、これでツアー決勝は11連勝という大舞台での強さを発揮し、初タイトルをつかんだ。
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