金沢…
昭和生命北陸支社勤務の若槻は、菰田重徳という男に悩まされていた。一人息子・和也に生命保険をかけていた菰田は、和也が自殺したことで保険金を早く出せと、連日担当の若槻の元を訪ねてくるのだ。免責期間の一年を過ぎてすぐの自殺だし、自分の指を切り落として障害保険金を請求した〈前科〉もあることから、本社は保険金支払いを渋っている。実際、若槻も菰田が保険金目的で息子を殺害したのではないかと考えていた。自宅にも不気味なFAXを送りつけてくるし、郵便物も勝手に漁っているようだ。こんな嫌がらせをするなんて、アタマがおかしいのでは…そこで若槻は、知人の犯罪心理学者・金石に相談する。すると金石は、菰田を秘密裏に観察しサイコパスと診断した。いつか人を殺すだろうと口にする金石。震えあがる若槻だったが、本社が支払いにゴーサインを出したことでホッと胸を撫で下ろす。これで嫌がらせもやむだろう。しかし、菰田は妻・幸子にも3000万の保険金をかけている。次は幸子が殺される…と考えた若槻だったが、殺害されたのは全く別の人物だった。しかも、菰田が事故で両手を切り落とし障害保険金を請求してきたと聞き、若槻は自身の勘違いに気付く。サイコパスは菰田ではなく、幸子のほうだったのだ…
日本ホラー映画史上に燦然と輝く「黒い家」。幸子=大竹しのぶの凄さはもちろん、森田芳光作品としても全くブレがないのを改めて確認しました。ストップモーション、横スクロールするカメラワーク、不気味な電気ノコギリ音、森田印がはっきり押された作品でしたね。「クリーピー」の先輩格として、記憶に残る一本です。
(通算1063タイトル)
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