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2016年08月15日00:12

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HDS R1S CRI200 レビュー

趣味のフラッシュライトに関する考察です。
読む人を置き去りにして好き勝手に書きます。
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写真はこちら
http://www.pro-light.jp/light/hds/15_html/R1S_CRI200.html

HDS社の最新ラインナップを入手したので、例によって一般の人は置き去り、そして辛口のレビューです。
このメーカーのライトのコンセプトは、10年以上前の初代から一貫して「あなたを家にたどり着かせる」、“The Light gets you home “ みたいなコンセプトになっています。
この対象は、災害や事故、犯罪なども含めていると思われます。

もはや5年ほど前になる・・・というのが驚きですが、
当時、使い易い小型ライトとして、4種類挙げられていた中の一つが、
HDS EDC CLICKY(クリッキー、クリックタイプの意味)でした。
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=33240433&id=1935713806
その後、ロータリーという新バージョンが発売になり、さらに版を重ねて、
汎用シリーズのR1Sと、タクティカルなR1Bにわかれたようです。
今回入手したのはR1S、LEDがNICHIA219と言って、色の再現性が高いものを使用したバージョンです。

R1Sの特徴は、ロータリー調光システムを備えていて、
テール部分の回転で光の強弱を調整できるという感覚的な操作が可能になったことです。
実は、先に挙げた「4種類」のうち、2機種はすでにロータリー調光を備えていました。
しかし、この2機種はメインスイッチが単純なON-OFFスイッチであり、
多彩な操作を電子スイッチで操っていたHDSには、その部分に期待がかかったと言ってもいいでしょう。
後発機であるHDSはその部分で差別化する必要があったと言い換えることもできます。

R1Sは、まずクリックで点灯します。
この際、テールのロータリー調光装置の回転位置によって明るさが決まります。
弱0.03ルーメンから強200ルーメンまで、数十段階の明るさ設定があり、これを回転によって制御するわけですね。
一旦点灯した状態から、長押しでターボモードへ移行。
長押ししただけでは、指でスイッチを押している間だけ点灯します。不便なようですが、タクティカルな使用方法を考慮に入れると、使いやすいと言えるものだと思います。あるいは、散歩などで暗めのモードをメインで使用し、ちょっと遠くを見るときなども便利ですね。
クリック+長押しをすれば、指を離してもそのままターボになります。
ダブルクリックではロケーションビーコン。これは、使用者の位置を示すために、1〜2秒に1回程度、一瞬だけ点灯するのを繰り返します。トリプルクリックではタクティカルストロボ。これは犯人を威嚇するための防犯ストロボと考えてOKです。

点灯後の操作をまとめると、
長押し 指で押している間ターボモード
クリック+長押し ターボモード
ダブルクリック ロケーションビーコン
トリプルクッリック ストロボ

という感じで、旧来のHDSの特徴も色濃く残しつつ、ロータリー調光を取り入れて、利便性を増した・・・はずなのですが。
HDSは旧来より、待機電流を消費する電子スイッチ式のライトです。待機電流と言ってもテレビのリモコン程度のもので、数ヶ月は保つものですが、一部のライトマニアには敬遠されるもの。昨今は他社からも電子スイッチ式が増えて、新しいマニアには逆に抵抗がないかもしれませんね。
しかし、せっかく電子スイッチなのだから、OFF状態からでもダブルクリックやトリプルクリックを受け入れてほしいという気もします。なぜかR1Sは、一旦ONにしなければダブルクリックやトリプルクリックを受け入れず、残念な感じです。
またこれはNITECORE Eシリーズなどの高制御タイプの最新機種にも言えることですが、ONの時とOFFの時で操作が統一されていません。
統一してくれた方が覚える量が半分で済むし、とっさの操作も正確だと思うんですよね。
R1Sの場合、点灯時の長押しは一時的なターボですが、点灯してすぐに長押しした場合だけ、永続的なターボモードに入るのです。同じ操作をすれば、同じ挙動をするというのは、基本中の基本と言えるかもしれません。
特に、HDSは常に防犯やタクティカルという機能を重視しており、そう言った極限状況下での複雑な操作体系は意味をなさない気がするのです。

物理的な面では、ロータリー調光部分の回転の冗長さも気になりました。NITECORE IFE1やJETBEAM RRT-0に代表される、初期のロータリーシステム(NITECOREのいうRRT第2世代(の前期))ではMIN〜MAXまで270度の回転量があり冗長だと感じましたが、R1Sはそれよりも長く、345度近い回転量があります。
しかも、第二世代RRTが無段階調光であった一方でR1Sはステップ式で、点灯したままゆっくりと回すと香料の増加が段階的であることがわかってしまうんですよね。
RRTの無段階調光の魅力、第二世代後期のRRTでは120度まで訂正され、HDSのロータリーはそれよりも後の発売ですから、残念な感じ、古い感じというのは否定しがたい気もします。

一応、ここまでのことは購入前からわかっていましたが、実機を触ってみてやはりな、という印象でした。

ただ実際のところ、私の期待しすぎではあるんですよね。
散々操作系に文句をつけましたが、これに匹敵するライトというのは現在存在しません。
第三世代RRTでは、赤青緑の三色サブLEDなどを搭載して何か違う方向へ複雑化してしまいました。第二世代RRTを搭載した機種は更新が止まっています。
HDSの面目躍如であるテールスイッチとロータリー調光の両方を搭載していることで、RRTにはない、LOWモードとHIGHモードの素早い行き来が可能になりました。
高度な温度監視・電圧監視回路も面目躍如と言えます。これらの機能はどのメーカーも謳う機能ですが、有志の手による計測で明白にその存在が確認できるのはHDSだけです。電池の種類を判別する機能も付いており、特にリチウムイオン電池の放電制限を回避して残量警告を出してくれます。しかし、それゆえに電池交換にも制約があり、それについては無駄な気がしないでもないですが・・・。

構造的にも1インチ直径のライトとしては肉厚で、無理の少ない構成になっています。同クラスのライトと比較して、見た目よりも重い印象を受け、そのあたりにも高級感を感じますね。2m防水(IPX-8)を謳うライトが多い中、20m防水を謳っており、簡単な分解で目にできる限り、Oリングも肉厚で上質なものを使用しています。(ただし、メーカーの自称と思われます)

この辺りをつぶさに見ていけば、決して悪いライトではないのですが、このご時世にこんなものをまともに作るとお値段の方もひどいことになっており、定価で30,000を超えるようです。まあ、これはマスプロではなくカスタム製品と見るべきで、そういう意味では妥当なのかもしれませんが・・・。

一方で、なんとなく残念な点もあります。
まずは、堅実性を重視してローパワーに抑えている点。現在同クラスで700〜1000ルーメンを誇る機種が多い中、シリーズ最大で325ルーメンはどうなのか。パワー競争に参加しないのは評価できますが、ならばそもそもバージョンアップでパワーを上げていかなくてもいいような気も。ロータリー調光の上限は325ルーメンでも、長押しターボで20秒だけでも500ルーメン以上出してくれば、ハッタリは効くような気もしますけどね。
また、変わらぬ寸胴ボディも悪くはないのですが、コンセプトを考えるともう少しテクティカルな感じにしたり、あるいはクリップの装着ができるようになっていてもいいような気もします。まあ、前身のARCの頃からデザイン性は二の次のメーカーだったというのもまた事実なのですが・・・。

今回のR1Sは、ヤフオクで妙に安くGETしました。それでもお買い得だったのかどうか、ちょっとよくわかりません。以前のCLICKYはかなりの興奮がありましたが、今回のロータリー、R1Sにはそれほどのものは感じませんでした。これはライトマニアとしての成熟もあるとは思うのですが、HDSのブランドパワーの相対的な低下もあるかもしれません。

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