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2016年08月09日23:54

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「毛利蘭変死事件」(後編)

犯人の部屋の前にやってきたコナンは、呼び鈴を押した。

ピンポーン

コナン「俺だ。ちょっと話があるんだが、中に入れてくれないか」

ガチャ

●●「あぁ、どうぞ中に入って」

・・・

●●「話ってなんだい?」

コナン「自首してくれないか」

●●「・・・・・・」

コナン「あんたが、蘭を殺した犯人なんだろ。、、、阿笠博士!」


阿笠「ふぉっふぉっふぉ。何を言ってる? 蘭くんは自殺だろ。警察が言っておった」

コナン「シラをきるのか!」

阿笠「蘭くんの部屋の玄関は鍵がかかっていて、密室だったそうじゃないか」


コナン「蘭の部屋を調べてわかったよ。 玄関のドアの下に隙間があった。鍵は外からドアの下に滑り込ませたんだ」

阿笠「鍵を部屋の中央まで滑らせたというのか?」

コナン「いや、窓の外の格子に2本の線がついていた」

作りはこうだ。

______

 ドア
鍵C========窓=

______

1、鍵にU字状に、長いヒモを取り付ける。
2、鍵のついていない方を、窓の外に垂らす。
3、玄関を閉めて、鍵をかける。
4、蘭の部屋の真下の、博士の部屋の窓からヒモを引っ張る。
5、鍵が室内に引っ張られる。


阿笠「ふぉっふぉっふぉ、なるほどな。 じゃが、鍵は蘭くんの身体の下にあったんじゃぞ。これをどう説明するんじゃ?」


コナン「その謎ももう解けている」

「蘭の部屋にあった、長椅子だよ」

「博士は、蘭を殺したあと、長椅子に寝かせたんだ。 長椅子に蘭が使っているヘアムースがベットリと付いていた」

仕組みはこうだ。

1、蘭を長椅子に寝かせる。手足は下に垂らす。
2、死後硬直で蘭の身体が固まる。
3、蘭を長椅子から外して、玄関と窓の間に置く。
4、鍵のついたヒモを、蘭のズボンのベルトの穴に通す。
5、鍵がベルトの穴に引っかかったところで、片方のヒモだけを引くと鍵がズボンの下に落ちる。
6、死後硬直が解けて、蘭の身体が鍵に覆いかぶさる。

阿笠「ふぉっふぉっふぉ。なるほど。 しかし、肝心なことを忘れておるぞ。蘭くんの亡くなった午後3時から午後5時の間、わしはずっと光彦くんと一緒におったのだから、蘭くんを殺すことはできんぞ」

コナン「あれには俺も騙されたぜ。午後3時に蘭から電話があったから、俺は死亡推定時刻を午後3時から午後5時と言った」


「あの電話が、本当に蘭からの電話だったらな!」


コナン「あの電話は、、、博士。 あんたが、蝶ネクタイ型変声機を使ってかけた電話だったんだ!」

阿笠「・・・」

コナン「部屋に光彦と一緒にいても、トイレに行って、トイレ内で電話をかけることができたはずだ」



阿笠「わーはっは。わしの負けだ。新一にはかなわんのぉ」

「蘭くんを殺したのは午前中じゃ。光彦くんをアリバイ証人にしたてあげたのにバレてしまったか」



コナン「クッ」

「でも、博士。一つだけ解けない謎がある」

「どうして、博士が蘭を殺さなければいけなかったのかだ」


阿笠「フン」

「あれは2年前になる」

「わしは病院で人間ドックを受けた結果、不治の病にかかっていることがわかったんじゃ」

「医者からは、余命2年と告げられた」

「それからわしは国内外の各地の病院を訪ね歩いた。 しかし、どこの病院もわしの病を治すことはできなかった」

「だから決意したのじゃ。 伝説の秘薬を探すとな!」


コナン「伝説の秘薬?」


阿笠「じゃが、さすが伝説の秘薬じゃ。一筋縄ではいかんかった」

「アマゾンの奥地や、ヤフーオークションでいくつか見つけたもののすべてニセモノじゃった」

「ほれ、ニセモノがこんなに貯まってしまったわ」

博士が戸棚を開けると、中からゴロゴロとニセモノが飛び出してきた。

「しかし、わしは、世界各地の文献を読み返し、ついに見つけたのじゃ。伝説の秘薬を持つ聖獣をな!」


コナン「せ、聖獣だって!?」


阿笠「あぁ、そして、手にいれたのじゃ。 蘭くんから奪ったこれをな」


コナン「こ、これは、、、『ユニコーンの角』」


阿笠「そう、どんな病も治す伝説の秘薬の元じゃ。これで作った薬のおかげで今じゃ元気モリモリよ!」

「まさか、聖獣がこんな身近にいたとは。 普段は、髪で角を隠していたからわからなかったよ」

「蘭くんには悪いが、わしのために死んでもらったというわけだ」


コナン「そんな、そんなことって・・・」


ダッ


コナン「返せ! これは、蘭の角だ!」


コナンは蘭の角を取り戻そうと、阿笠博士に飛びついた。


阿笠「新一、何をする!この角は、もうわしのものじゃ!」

コナン「返せ! 返せ! 返せ!」

阿笠「新一! やめるんじゃ!」


コナン「うぉぉぉぉぉ!」




グサッ



コナン「あ、、、」

阿笠「う、うぐぅー」


角を取り戻そうと争っているうちに、角が阿笠博士の腹に刺さってしまった。


コナン「は、博士!」

阿笠「ぐぇー」

バタン

阿笠博士は死んでしまった。


コナン「・・・皮肉なもんだな。 不治の病を治してもらった角に殺されるなんて」


事故とはいえ、コナンは阿笠博士を殺してしまった。

警察に事情聴取されれば、正体がばれて黒の組織に狙われるかもしれない。




コナンは、ニセモノのユニコーンの角を博士の手に握らせた。






コナン「どうやって自殺に見せかけようか」



おわり。
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