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2015年11月11日23:56

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生産性と交通インフラ

ヒカルランドから「ドイツ第四帝国の支配と崩壊 亡国の新帝国主義(グローバリズム) 日本人に緊急警告!」
を刊行しました。(長いので、以下「ドイツ第四帝国の支配と崩壊 」とします)
http://www.amazon.co.jp/dp/4864713170/

ドイツは18世紀にフリードリヒ・リストが提唱した高関税政策、すなわち「保護貿易」で自国産業をイギリス企業から守り、「国内」に投資をしていくことで産業全体の生産性を高めていきました。

自らは保護貿易で生産性を高めた上で、生産性が低い国に「自由貿易」を強制し、ひたすら輸出ドライブをかけることで貿易黒字という形の「所得」を吸い上げる。

これが、帝国主義の黄金パターンの一つです。

かつてのイギリス領インド帝国、あるいは現在のEU・ユーロ加盟国(特にギリシャなどの南欧諸国)は、国内投資で生産性を高める機会を与えられず、高生産性国(かつてのイギリス、現在のドイツ)の「市場」と化してしまいます。

低生産性国側は、高生産国から一方的に製品を輸入する形になってしまい、国内の投資(生産性向上を目的とした投資)が滞ります。

生産性向上を目的とした投資とは、設備投資、人材投資、公共投資、技術開発投資ですが、いずれの投資も「リスク」が伴うわけです。
国内市場を外国企業に席巻されている状況で、企業がリスクを取って投資をするかというと、これは相当に困難です。

理由は、単純に「競争に勝てない」ためです。

だからこそ、政府が関税や為替レートで国内市場を外国企業から「保護」し、時間を稼ぎつつ、投資により生産性向上を図るというのが、「先進国化」の道になります。

イギリスも、ドイツも、アメリカも、そして日本も、「先進国化」の道を辿っている時期は、基本的には自由貿易ではなく保護貿易(あるいは「保護貿易的」な政策)を採用していました。

ところで、生産性とは「生産者一人当たりの付加価値(モノ・サービス)の生産」を意味しています。
生産性とは、投資に加えて「蓄積」によって上昇していきます。
工場を建設(=設備投資)をしたところで、工員が実際にラインを動かし、様々なノウハウを蓄積し、いわゆる「改善」をしていかなければ、生産性は伸び悩みます。

日本国内で言えば、例えば各地域が特定の産業分野に特化し、長期の生産の蓄積をすることで、その地域の生産性は伸びていきます。

とはいえ、製品(モノ)やサービスは無数の「価値連鎖(バリューチェーン)」を経て、初めて消費可能なモノやサービスになるわけです。

というわけで、各地域がバリューチェーンの一部に特化し、投資や生産の蓄積によりひたすら生産性を高め、「各地域の付加価値」を結んでいくことで、国家全体の生産性を最大化することが可能になります。

各地域の付加価値を結ぶためには、何が必要か。

もちろん、高速道路に代表される交通インフラという話なのです。
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