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2015年08月01日18:36

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当時の空中戦について書く。

映画『永遠の0』
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=103&from=diary&id=3545616

放映の編集や作品の評価などについてはみなさんにお任せします。


作中、宮部久蔵が乱戦を避けるという表現がありますが、
速い戦闘機も遅い敵に合わせないといけないし、
高い位置にいても低い位置まで追いかけないといけないので、
乱戦になると機体の性能差や位置の有利を失います。
ですので、新型機を持っている方や、たまたま出会ったときに高い位置にいる方は、
乱戦をするメリットがないんですね。
逆に、能力で劣る方、低い位置で相手に出会ってしまった方は、
可能な限り乱戦に持ちこむか、戦わずに逃げるのがセオリーとなります。

みなさんが想像する「空中戦」は、おそらく作中のような入り乱れての戦闘だと思いますが、
実際の戦闘のほとんどのケースでは、片方が先に気づき、一方的に死角(特に上方)から攻撃、
攻撃を受けた方は大慌てで散開して逃げる、ということのほうが多かったようです。

零戦は登場時から終戦まで、乱戦には強い仕様になっていましたが、
米軍はその対策として、戦場の高い位置を大きく旋回しながら、
「こちらに気づいていない敵」を探して急降下、
一撃をかけて相手を撃ち落とすか隊列を乱すことができれば、
そのままの勢いで急上昇して、「別の油断している敵」を探すという方法をとりました。
時々誤解がありますが、何度も繰り返し同じ敵に攻撃を加えたわけではありません。
この方法なら、速度で劣る零戦は絶対に追いつけないし、
乱戦が得意な零戦にやられる可能性も低くなるわけですね。

終戦間際には、日本がベテランパイロットを失った、性能差で負けている、などを理由に不利になったと言われますが、
実際のスコアを鑑みるに、致命的だったのは「航空管制」の有無だと言っていいと思います。

航空管制というのは、相手の位置を地上や船のレーダーで割り出して、
どこそこの位置の高度3500mに敵が10機いるので、
1番隊と2番隊は高度5000mまで上がって死角から襲え!というような指示を出す仕組みのことです。
日本にはこれがほとんどなく、米軍にはありましたので、
終盤には日本の飛行機はことごとく奇襲を受ける形になってしまったわけです。
逆に、日本側もようやく航空管制ができるようになった終戦間際には、
劣った戦闘機でも米軍の新鋭機を相手にまずまずの戦果を挙げるケースが出てきます。
まあ、日本本土上空での戦闘なので、という側面がありますが・・・。

昨今、艦これというゲームが流行っているようで、
まとめなどを読む限りかなりコアな逸話も拾われているようで驚きますが、
戦術・戦略面では誤解も少なくないようです。
例えば、米軍の大型艦船は、日本の航空攻撃に対して回避行動をとりません。
これは、対戦中のデータを通じて、大型艦の場合は直進しながら砲撃で撃ち落とした方が、
被害を受ける可能性が低いことがわかったからです。
(ただし、当時はこの辺は艦長や操舵長などの好みも出ると思います。
 現代の先進国の戦闘艦は、ミサイルや飛行機相手に回避行動はしないと思います。)

これらの要素は現代まで一続きになっており、
レーダーで捉えた敵の情報を共有するC4Iやデータリンクと呼ばれるシステムも、
もっと有利に「管制」したいということですし、
ステルス戦闘機はその管制から逃れたいということですね。
日本の護衛艦も、ミサイルを撃たれた時に回避行動をほとんどとりません。
ミサイルに対し、ミサイルで、砲撃で、機関銃(CIWS)で、と
射程が長い順に迎撃しますが、この間に大きく動くと命中率が下がりますし、
機関銃がダメだとわかってから被害を受けるまで2−3秒しかないため、
舵の効果が出る前に(当たる場合は)直撃するからです。


なんとなく消化不良ですが、時間がないのでこのへんで。





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