父が亡くなった。
以前より患っていた病気が原因だ。
90歳という年齢を考えれば大往生であろう。
しかし、家族がいなくなるのは寂しいものだ。
通夜には多くの参列者が来てくれた。
父さんは、こんなにも友人がいたのか。
父の友人から話を聞いた。
そこには私の知らない父の姿があった。
「父さんが、会社で家族の自慢話をしてたなんて知らなかったな」
父の葬儀は盛大に執り行われた。
葬儀社「葬儀もこれで終わりです。これより火葬場へ向かいます」
私たちは火葬場へ向かった。
葬儀社「これより最後のお別れです。蓋を閉めますので、最後にお声をかけてあげてください」
「父さん、今までありがとう」
ガラガラガラ、、、、、ボォー
父が骨になっていく。
父はとても厳しい人だった。
畳の縁を踏むなとか、靴を脱いだら必ず揃えろとか。
口うるさいなと思っていたけれど、もうそれも聞くことができない。
葬儀社「火葬が終わりました。これよりお骨上げを行います」
「父さん、骨だけになっちゃって・・・」
葬儀社「それではお願いします」
「はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・?
父の声が聞こえた気がした。
「箸で人を指すな」
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