ジリリリリーーン
ガチャ
「はい。経営ヘルパーでございます。ご相談でしょうか?」
「もしもし、私は料理店を経営しているんだが、客が全然来ないんだ。一体何が原因なのか・・・」
「わかりました。後日スタッフを向かわせます。お名前とご住所を教えてください」
「私は、○○だ。住所は××だ。よろしく頼む」
数日後
『料理屋△△』
「依頼者は、ここだな」
ガラガラガラ
「こんにちは。経営ヘルパーでございます」
「おお、よく来てくれた。見てくれ、この通り営業時間中なのに一人も客が来ないんだ」
見渡すと、広くキレイな店内には誰もいなかった。
「何がダメなんだろうか?」
「まず、お話をお聞かせください。この店は、いつごろからやっていらっしゃるのですか?」
「今年の2月にオープンして、もう4ヶ月たつが、誰1人客が来ない」
「ふむふむ」
「俺は東京の5つ星ホテルの厨房で働いていたんだ。10年働いたが、自分の店を持ちたくなってな。田舎暮らしにも憧れていたし、東京の家を引き払ってここに店を構えることにしたんだ」
「人通りも多く、駅から近い場所ですし、駐車場もある。立地条件は悪くありませんね」
「野菜は無農薬しか使わないし、海産物は毎朝市場で買い付けている。値段も安く提供している」
「なるほど、場所と料理には問題なさそうですね。厨房をのぞいてもよろしいですか?」
「ええ、どうぞ」
「キチンと掃除がいきとどいている。衛生面も大丈夫ですね」
「もちろんだ」
「お店の宣伝はなさっているのですか?」
「いや、味のわかる客に口コミで広めてもらおうとあえて宣伝はしていない」
「そうですか。すると、やはり、表のアレが原因ではないでしょうか?」
「表のアレ? アレってなんなんだ?」
「店の看板に書いてあったアレですよ」
『一見さんお断り』
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