テレビで、偉そうな政治家や経済評論家などが、日本は「国の借金で破綻する」孫の代まで借金を返済しなければ返せないなど話をしているのを聞く。
国の借金で破綻する系のプロパガンダに対しては、まずは「国の借金」を定義し(ご存知の通り、政府の負債です)、さらに日本国家全体の「負債(借金)」全体の数字から分析するようにするわけです。
当たり前ですが、「国」イコール「政府」ではありません。
日本国は、大雑把に書くと「政府」「家計」「金融機関」「非金融法人企業」「NPO」と、
五つの経済主体の集合体として成り立っています。
というわけで「最大」を見るためには、政府のみならず「全ての経済主体」の負債を見なければなりません。
また、負債だけを見ても仕方がありませんので、当然、資産についても調べます。
要するに、バランスシート(貸借対照表)を作るのです。
【日本の国家のバランスシート 2014年末時点速報値(単位:兆円)】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/20150528-1.jpg
<借方>
1.政 府 522兆円
2.金 融 機 関 3,464.6兆円
3.非金融法人企業 1,070兆円
4.家 計 1,694兆円
5.民間非営利団体 56兆円
<借方>
1.政 府 1,194兆円
2.金 融 機 関 3,299兆円
3.非金融法人企業 1,571兆円
4.家 計 366兆円
5.民間非営利団体 29兆円
6.純資産 379兆円
上記が、日本国全体のバランスシートです。
実は、日本国全体では負債額が何と6457兆円にも達するのです!
「借金が1000兆円どころの騒ぎではないぞっ!」
と、言いたいところですが、資産総額は6836兆円に達しており、
全体では379兆円の純資産状態になります。
そもそも、おカネとは「債務と債権の記録」であり、債務と債権は必ずイコールになるのです。
当たり前ですが、誰かがおカネを借りた(債務を増やした)とき、反対側で必ず同額のおカネを貸した(債権を増やした)人がいます。
債務「だけ」を増やすことは、この世の誰もできません。
などと、おカネについて諸々を理解していくと、最終的に「おカネとは何か?」「借金とは何か?」「国の借金(政府の負債)とは何か?」「なぜ、日本国全体で純資産状態になっているのか?」が理解できてくるわけです。
それに対し、上記のバランスシートの「政府の負債(国の借金)」のみを取り出し、「国の借金が1000兆円超えた! 破綻する〜っ!」などとやっていては、現実について「何も理解できない」という話になってしまいます。
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