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2009年10月18日14:31

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SFテロリンの星・プロローグ

2009年12月26日、土曜日・午前一時。
「テルミンで奏でる空飛ぶ円盤の飛行音」のような奇怪な音が聞こえて来たので上空を見上げた、ゴールデン街の人々は、直径十数メートルのアダムスキー型UFOが、高度五十メートル位の超低空に静止しているのを発見して、驚きのあまり呆然として立ち尽くした。
数秒後、最初の目撃者たちは、今、自分たちが出て来た店や入ろうとしていた店のドアを開け、中に居た人々に、UFOの存在を知らせた。
携帯電話やデジカメでUFOを撮影する者も少なくない。
金曜日の深夜と言うことで、二百軒を越えるゴールデン街の店から出て来た、千人以上の、客や店主やアルバイトの老若男女で、路地は、ごった返した。

そのうち、見物人の一人が、UFOから放たれたスポットライト状の光に包まれると、ゆっくりと上昇し始めた。
「あっ!サンタクロースが、UFOにさらわれる!」
「あれ、テロリンじゃないか?」
人々が大騒ぎするなか、サンタクロースの格好をしたテロリンは、UFOの下部に開いた穴に吸い込まれ、その数秒後、UFOはこつ然と姿を消してしまった。
「大変だ、テロリンがUFOにさらわれた!」
テロリンを知る人は大騒ぎになり、交番に駆け込む者もいたが、何故か警察官は不在、110番に電話をかける者も居たが、有線も携帯も、つながらない。
そうこうしているうちに、デジカメや携帯の映像をチェックしていた者たちが、大発見をした。
「おい、吊り上げられるテロリンの上にピアノ線みたいなのが映ってないか!?」
「本当だー、こっちにも」
「おいおい、この円盤、円谷プロ、って書いてあるぞ」
「ドッキリカメラか何かだったのかな?」
目撃者千人の中に、しらふの人間が一人も居なかった事もあり、この円盤事件は何かの悪い冗談として片付けられてしまった。
「そうだ、テロリンの携帯に電話してみよう……電波の届かないところに居るって。やっぱり宇宙かな?」

テロリンは、その時、アダムスキー型円盤に乗って、月の裏側に潜む銀河連合の宇宙母艦へと向かっていた。これから七週間、ドクター・マッドとミレーヌ・ナバロンの星、「惑星F」で、地球の実質的最高実力者(試用期間60年)になるための研修を受けるのだ。
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