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2008年03月17日09:54

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京の冬の旅3

昨日も非公開文化財特別公開に行ってきました。今度もまた家から近い方なので自転車で出陣です。場所は烏丸今出川北東の同志社大学北側の相国寺(http://www.shokoku-ji.or.jp/shokokuji/index.html)です。南側の今出川通を渡った所は御所になります。正式名称は萬年山相國承天禅寺と言い、中には12の塔頭があります。

境内には西側から入ったので、すぐの所に今回特別公開している瑞春院がありました。
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門を入ってすぐの建物は大抵同じような造りです。
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入口横にあったつくばい。瓢箪型にくり抜かれてます。
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建物の庭側廊下の突き当たりに水琴窟がありました。相国寺は水琴窟でも有名です。これは比較的新しいもののようです
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中庭の方の水琴窟上のつくばい。なんかいい感じです。こちらは古そうで、どちらも地面に竹が刺してありそこに耳を当てて聞くようになっています。観光客が居らず静かならそのままで聞こえるんでしょうけどね。
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庭には梅の花がよく咲いていました。これは何の花でしょうかね。
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この塔頭寺院は、作家の水上勉さんが小さい頃(9〜13才)を過ごした場所で、雁の寺とも呼ばれています。水上勉さんは福井県出身で口減らしのため寺に雛僧として出され、最後は辛くて逃げ出したそうな。直木賞を受賞した“雁の寺”はこの寺の仏間の襖絵の雁がモデルです。受賞後寺を訪れた時に、辛い修行時代にいつも心癒されてた親子の鳥が雁ではなく孔雀だったことに愕然としたようです。幸い隣の部屋の襖絵(仏間の親子ではない孔雀の裏側)は雁だったんですけどね。でも、ここは和尚さんの部屋で小僧は入れなかったから見ていないと言う話もあります。八方睨みの龍(梅村景山筆)の絵も良かったですね。
あと、一休宗純禅師(一休さん)が正月に、竹の先に髑髏を刺して『ご用心ご用心』と言いながら歩いている姿の掛け軸がありました。そこに書かれた句で『正月や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし』…なんか笑点の大喜利にあるような最後の言いまわしですなぁw

次は法堂と開山堂です。
ここは山門や仏殿が焼けたまま再建されてないので、法堂(重要文化財)に仏像が祭られています。ここは何と言っても天井に書かれた蟠龍図でしょうか。狩野永徳の息子光信が弟子20人と7年掛りで書いたと言われたいます。堂が建ってから書いてるのでさぞかし大変な作業だったことでしょう。直径9m位の円の中に3本爪の龍がこちらを睨んでいます。雲の上を飛んでる雲龍に対してこちらはまだ地上に居る姿らしい。円の周りには雲が書かれてたようですが、今は殆ど確認することが出来ません。この堂の真ん中辺りで手を叩くと音がよく響き、龍の鳴き声のように聞こええることから通称鳴き龍とも呼ばれています。
この龍の爪の数なんですが、多いほど位の高い人が使います。5本爪は中国の皇帝だけのようなのですが、天龍寺(http://www.rinnou.net/cont_03/10tenryu/index.html)法堂の雲龍図は5本爪だったりします。
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法堂を正面遠くから撮影。この辺りに仏殿があったのでしょうか。
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最後に法堂の東側の開山堂です。ここは江戸時代に桃園天皇の后、恭礼門院の黒御殿を移築したもので、中には開祖の夢窓国師像などが安置されています。庭側の廊下に手摺りがあったり造りは普通の寺とは少し違う所もありました。御所が近いのもあり、天皇の位牌なんかもありました。円山応挙の書いた杉戸絵もあり、中でも子犬のものは有名で、写真で見たことある人も居るのではないでしょうか。南側の大きな庭は、手前の枯山水と奥の築山のある庭園が一つになってる珍しいものです。その境目には水が流れ、その流れを龍に見たて龍淵水の庭と呼ばれています。この水は上賀茂で鴨川から分流し、開山堂の東から庭の中を流れ、南西の方へ流れていき、昔は御所の御用水になってたそうです。龍淵水は今出川の一部とも書いてあるので、昔は今出川通辺りにも川が流れてたんですね。川と付く通り名や地名は、以前川のあった名残だと思ってたので、それが確認出来て良かったです。
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鐘楼です。鐘自体が見えなくても、下半分の造りが大抵こんな感じなのですぐ分かります。
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経蔵。中は見られませんが、この中に高麗版一切経(大般若は元時代の普寧寺版)というお経が納められています。
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浴室です。大きな禅寺には大抵別棟であります。浴室は“日常の立ち居振る舞いすべてが修行の場であり、浴室は寺院の伝統的な伽藍配置の建物の一つと言うだけでなく、修行の上で「心」と「体」の垢を落とすという意味で重要な役割を果たしている”とあります。実際は基本的に蒸気浴で掛け湯もしていたそうです。
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ちゃんと浴室って書いてあります。
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見終わった後、ポイントラリーがまた三つ貯まってたので、ちょっと一服しました。昨日はすぐ近くの俵屋吉富(http://www.kyogashi.co.jp/)の京菓子資料館で頂きました。ここの小さな坪庭にも水琴窟がありました。人が居ないため静かでそのままでも聞こえました。
雲龍と抹茶です。
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この店の北隣には河村能舞台(http://www.kid97.co.jp/kawamura/)があります。見た目は普通の家なんですが、中にはちゃんとした舞台があります。10年近く前にタダで行ったことがあるんですが、客席はかなり狭かったです。能は難しくて分かりませんが、狂言は台詞のあるやつなら面白いので機会があれば見てみることをお勧めします。

今回の非公開文化財特別公開は18日で終わりですが、10ヶ所のうち7ヶ所見ることが出来ました。@600円×7ヶ所×2人で総額8,400円掛かりました。でも、それ以上の物が見られたので満足しています。東寺の五重塔内部だけが少し心残りですが、いずれやるでしょうからその時また行きたいと思います。

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