こんにちは、視察先で持ち帰った先進事例を国立市政発展に繋げたいと考えている国立市議会議員の石井伸之です。
本日は、自民党会派5名で北海道江差町を視察しました。
テーマは「高齢あんしん課の取組と町の福祉施策」です。
江差町の基本的なデータは以下の通りです。
人口:令和8年4月1日現在で6,282人
総世帯数:3850世帯
65歳以上の人口:2,615人
高齢化率:41,6%
面積:109,53キロ平米
北海道道南で日本海側に面して、町のシンボルであるかもめ島を中心に山側へ広がる町、ニシン漁が盛んで「江差の五月は江戸にもない」と言われる町とのことです。
Q1. 高齢化率が高まる中で、現在最も重点を置いている事業は何ですか。
A1.住み慣れた住宅を中心に普段の生活を続けられるように重層的な支援を念頭に置いています。
Q2. 独居高齢者や認知症高齢者への見守り体制は、どのような仕組みで運営していますか。
A2.独居高齢者958人、認知症321人、138団体に見守りチーム江差に参加しています。
生活支援体制整備図、住民同士の意見交換、地域課題の解決、3層の協議体を設けています。生活支援コーディネーター2名の会計年度職員が中心に活動して活動を支援しています。
Q3. 医療・介護・福祉・地域住民との連携(地域包括ケア)はどのように構築していますか。
A3.住み慣れた自宅を中心に展開し、医療介護の連絡会による支援を行っています。
Q4. 高齢者の外出支援や買い物支援、移動支援はどのように行っていますか。
A4.江差マース、予約型公共交通、訪問型Bの検討中です。
Q5. 介護予防事業について、参加率や健康寿命延伸など成果をどのように検証していますか。
A5.いきいき健康教室、がっつり運動教室、転ばん塾、トレーニングコーナーにより高齢者がお出かけする意識を付けるようにした。
転ばん塾はまさに転倒防止を念頭に置いた活動です。歩いて近くの会館へ伺い、体操、脳トレを行います。
Q6. 人口減少による人材不足の中で、介護人材や福祉人材の確保をどのように進めていますか。
A6.人材育成プログラム、ケアマネージャーの試験対策講座、ケアカフェえさし中学生と専門職との交流、中学生へ福祉情報の提供、薬剤師、介護福祉士、看護師、消防団が講師に来るそうです。
Q7. 高齢あんしん課の事業で、特に費用対効果が高いと感じている取組は何でしょうか。
A7.介護予防自主活動支援事業として町内17団体に活動助成金を実施して、生活支援体制整備事業を行っています。
Q8. 今後10年間を見据えた課題と、それに対する施策の方向性を教えてください。
A8.高齢化と人口減少、支え手不足、医療介護福祉生活支援が切れ目なく繋がる地域づくりを行い、高齢者が地域の担い手として活躍できるようにして行きたいとの抱負を語られていました。
上記以外の質疑の中で私からは常に課題としている、定年退職後の高齢男性の社会性向上について質問しました。
すると、ネクストイノベーションという形で、麻雀教室は令和7年度大会を実施して30名が参加し、10名が新しい方とのことです。
それ以外にもモルック、盆栽というように、男性が講師を務める形で発展して行ったとの好事例を紹介いただきました。また、今後は訪問型Dを立ち上げる予定とのことです。
江差町では「江差マース(予約型の公共交通)」という形でのデマンド交通を実施しています。
タクシー会社が運営しており、2台のワゴンタイプで月から金まで、9時より17時まで運行します。
町民の方からは大好評で予約がいっぱいになっており、台数を増やしたいが運転手不足が課題とのことです。
運行方法としては、ご自宅から95カ所の地点へ移動します。
料金については、大学生以上の一般運賃は乗り合い無しで500円、乗り合い有りで300円。
福祉割引、学割、子ども運賃はそれぞれ200円となっており、乳幼児は無料となっています。
高齢化率が40%を超えていることから、既に高齢化の波が押し寄せた後という感じがしました。
担当課長や職員の方々が、悲壮感ではなくある意味「達観」しているように感じます。出来る事を一つ一つ着実に前へ進めている姿が大変印象的です。
そう考えると、こういった地方の高齢化率の高い市や町の取り組みが、将来の国立市における高齢者施策に重要なエッセンスが含まれているように感じます。
2040年問題(第二次ベビーブーム世代が高齢者となる時期)に向けて、まずは今の高齢者の方々が健やかに暮らすことのできる環境整備に向けて、最大限の努力をするべきと感じた江差町の視察でした。
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