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2026年03月14日09:04

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<「氷上の奇跡」が繋ぐ46年の咆哮 2026年イラン危機の暗雲と受け継がれる「不屈」の哲学 3部作中篇 政治に翻弄されながら国の威信をかけて戦うアスリート達> 第1章 パラリンピックの発祥に迫る。

<「氷上の奇跡」が繋ぐ46年の咆哮 3部作中篇 政治に翻弄されながら国の威信をかけて戦うアスリート達 >第1章 パラリンピックの発祥に迫る。

前編 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991774165&owner_id=32437106

前編では1980年と2026年の政治とスポーツをつなぐうえで、革命前のイランとアメリカの政治的かかわりについて検証した。中編では、第1章と、第2章と第3章ではやや異なるテーマを扱う。第1章は、現在開催中の障害者スポーツの祭典パラリンピックに触れる。始まったのは1960年イタリアの首都ローマでのことだった。第二次世界大戦の傷病兵に目的を抱かせるため、障害者による大会を開くにいたったのである。人権の観点からも、障害者と健常者の差別は先進国では縮小傾向にある。日本では公共放送NHKにて、1998年長野大会では実現しなかった競技模様を放送するにいたった。大会の発祥から、政治状況を重ね合わせながら、詳しく紹介する。

後日公開する第2章と第3章は、1980年のレーク・プラシットオリンピックのアイスホッケー競技で金メダルを獲得したアメリカ代表を主役に描いた。政治的に対立が深かったステート・アマと呼ばれたソ連代表に対して、平均21歳の若きアメリカ代表の勝利は、「氷上の奇跡」と呼ばれている。翌1980年には、ソ連を抑えて金メダルを獲得した英雄達を称え「ミラクル・オン・アイス」と名づけたドキュメンタリー映画として公開している。当時以来46年振りに金メダルを獲得したミラノ・コルティナオリンピック2026の代表チームへ至る軌跡を描く。



写真� �1980年のレークプラシットオリンピックに臨むUSAチームの集合写真
フォト


 
 序文 オリンピックからパラリンピックへ

前月まで行われたオリンピックは、連日テレビ報道を賑わした。米国アイスホッケー代表のゴーリーを務めたヘルバクは、鉄壁の守護神として印象付けた。一方金メダルゴールを決めたジャック・ヒューズは、ヒーローとしてその名を残した。両選手は、オリンピックの活躍を胸に、それぞれNHLの所属チームに戻り、王者を目指して戦っている。

現在ミラノとコルティナダッペツォの地で行われているのは、4年に一度の障害者の祭典パラリンピックである。アイスホッケーの選手達は後世に残る記録を確かに残した。一方でパラアスリートの戦いは、実に深い意味を持つ。リンクに刻むのは、既存の数値やカテゴリーでは測りきれない『人間の可能性』そのものである。

 新たに国際社会では、オリンピックの終戦を持って、アメリカとイスラエルによるイランへの軍事作戦が始まった。対抗手段に出るイランによる報復も激しさを増し、原油の輸出ルートとなるホルムズ海峡は封鎖された。アメリカのトランプ大統領は、4週間から5週間を目安に軍事作戦を続けると宣言しているものの、長期化も持さないとの姿勢を見節つある。振り返ると、2022年にも五輪の閉幕後、ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ侵攻を命じた。2大会続けてパラアスリートは、国際情勢に翻弄された。
パラリンピックの開幕を通して、スポーツと政治のかかわりについて検証していく。

      第1章 パラリンピックの発祥に迫る。

パラオリンピックの起源は第二次大戦後の1948年に遡る。奇しくもイスラエルの建国宣言に伴い、中東情勢の混乱が始まった時期と重なる。当時イギリスの首都ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院のことである。先の大戦によって負傷兵が、日常生活を取り戻すべくリハビリに励んでいた。健康な体に戻ることができず、目標を見失う兵士も後を立たなかった。精神的なケアを含め、勤務医ルードウィッヒ・グッドマン博士が、スポーツを取り組むように持ちかけた。肢体不自由者でも参加しやすいアーチェリーの競技会を開いた。

写真�◆.襦璽肇凜�ッヒ・グッドマン博士
フォト


イタリアの首都ローマで行われた1960年、パラリンピックの原点となる大会が開かれた。オリンピックと同じ開催地にて、23か国・参加者400名による「国際ストーク・マンデビル大会」が始まった。後に国際パラリンピック委員会(以下、IPC)によって「第1回 パラリンピック」に位置づけらた。1964年には東京五輪後に、第2回パラリンピックが開かれている。

 時を経るごとに障害者スポーツは普及していく。日本においては、パラリンピックのアスリートに対しても、五輪のアスリートと同様の報奨金を与えている。(金500万円、銀200万円、銅100万円)

 1896年、健常者による第1回近代オリンピックは、発祥の地ギリシャの首都アテネで開催した。当時は男性による大会である。実施は8競技43種目に限られていた。

・陸上、
・水泳、
・テニス、
・体操(ウエイトリフティングが含む)、
・レスリング、
・自転車、フェンシング、
・射撃、

 続く1900年のパリ(フランス)大会から、女子競技も行われた。紀元前に1200年も続いていた古代オリンピックの理念に従い、近代大会にても「停戦」が意識されている。ミラノ・コルティナ大会に向けて、2026年2月1日ローマ教皇レオ14世は、正午の祈りで「停戦」を呼びかけた。
実際各国政府もオリンピックに出場するアスリートの立場を尊重し、事を荒立てない。1960年に始まった歴史の浅いパラリンピックにおいても、本来オリンピックと同等の精神を持つはずだった。今なお「人権」無視する時の政治家は軽視する傾向にある。振り返ると、2022年、2月4日(金)から2月20日(日)の日程で北京冬季五輪が開催されていた。既にロシアとウクライナの間で緊張が高まっていたのである。現に五輪の開催中、ウクライナ国境沿いに展開していたロシア軍部隊は演習を重ねていた。対照的に、ウクライナ国内でも、ロシアの軍事侵攻に備えて、市民たちは自主的に木の鑓を使って、訓練行っていた。閉幕翌日の2月21日に、プーチン大統領は、軍事作戦へ向けて布石を打つ。ウクライナ国内におけるロシア人が実効支配するドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を認める大統領令に署名する。合わせて現地人とウクライナ人が対立している事態から、軍を派遣するように命じた。2月24日ついに全面侵攻へと踏み切り、首都キーウの政権を転覆させるべく邁進した。激しいウクライナ人の抵抗にあい、軍事作戦は停滞している。4年後もなお解決のめどが立っていない。8日後の3月4日にパラリンピックを控えるさなかだった。

写真�� 2026年ウクライナの首都キーウの追悼広場
フォト

IPCは、当初ロシアと協力国であるベラルーシ国籍の選手に限り、個人資格の中立選手として参加を認める方針を示していた。世界の平穏を乱す行為をした国家と手を貸した国は、パラリンピックの精神に反する。4年間努力を続けてきたアスリートを救済する措置だった。ロシアによる一方的な軍事侵攻により、西欧諸国を中心に非難が巻き起こった。パラリンピックの競技においても、ロシアを中心にベラルーシ国籍の選手と対面拒否やボイコット運動を発した。大会の混乱を及ぼす危険性から、開幕直前になり、ロシア国籍とベラルーシ国籍の出場予定者は、全面禁止の措置が下った。現地入りしていた両国の選手は、夢が絶たれ、舞台に立つことなく、帰国の途についた。

 選手に罪はないとはいえ、国際大会においては、政治との因果関係により、あおりを受けてしまう。プーチン大統領の決断のタイミングによって、パラアスリートが犠牲になったのである。IPCは、2026年ミラノ・コルティナ大会は、一転して両国の選手の出場を認める方針を示した。

 パラアスリートが復帰できるとはいえ、緊迫化する中東地域の戦闘状況は見逃せない。多様性や弱者への配慮を掲げるパラリンピックの理念そのものを、強大国のパワーゲームが踏みにじっているのである。石油危機の再来が懸念される中でも、パラリンピックは、2大会ぶりにロシアとベラルーシの選手が復帰した中で行われた。IPCの決定案に、大会に出場する国から反対意見が根強かった。ウクライナやポーランド、チェコなど7か国が開会式をボイコットし、ドイツも入場行進の参加を見送った。ロシアの選手達が入場すると、現地イタリアの観客席からブーイングが起こっていた。ロシアとベラルーシを含む専制主義国家と、民主主義的な西欧国家との間の溝は埋まらないままである。3月15日(日)に10日にわたる熱戦に幕を下す。


以下出展先


写真� �1980年のレークプラシットオリンピックに臨むUSAチームの集合写真
掲載元 CBU AUCTIONS https://cbuauctions.com/wp-content/uploads/2018/02/1980-miracle-hockey-team.jpg

写真�◆.襦璽肇凜�ッヒ・グッドマン博士
掲載元 笹川スポーツ財団より https://www.ssf.or.jp/knowledge/history/supporter/19.html

写真�� 2026年ウクライナの首都キーウの追悼広場 出展:EPA 掲載元 BBC NEWS JAPAN 2026年2月25日付 https://www.bbc.com/japanese/articles/cx2g5l43lwdo

参考文献 1986年の第1回近代オリンピック アテネ(ギリシャ)大会について
TEAM JAPANより https://mixi.jp/edit_diary.pl?id=1991784685

 
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