■大の里、連敗止めトップ死守 ! 豊昇龍、安青錦も2敗守り3敗は時疾風のみに【大相撲九州場所】
(TBS NEWS DIG - 11月20日 17:59)
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大相撲十一月場所十二日目、賜杯レースの先頭グループである二敗勢は、一昨日、昨日と連敗を喫していた横綱大の里が関脇王鵬を寄り切りに退け、横綱豊昇龍はこれまでの幕内対戦成績が4勝10敗と合い口の良くない小結高安を押し出しで制し、関脇安青錦も西前頭四枚目の欧勝馬を浴びせ倒しに仕留めてそれぞれ白星を重ねて二桁に乗せ、三敗勢のうち西前頭十四枚目の時疾風は東前頭六枚目の熱海富士を下手投げで崩したものの、大の里、安青錦を連日下した東前頭五枚目義ノ富士が大関琴櫻の土俵際逆転の叩き込みに、東前頭十五枚目錦富士も東前頭八枚目一山本の突き落としにそれぞれ屈し、賜杯レースは二敗の両横綱と安青錦を三敗で唯一時疾風が追走する展開に転じました。
さて、賜杯レースの先頭にはいるものの、連敗で並ばれた大の里、今日は帰り関脇の王鵬が相手。素早く右下手を取った立ち合いから、身体を寄せての寄り切りで勝負あり。一時、王鵬の喉輪に仰け反る場面もありましたが、下手を離さずに前にです攻めが光った一番でした。NHKのテレビ正面解説を務めた琴風曰く、「踏み込みが良かった。下手がなければ突き落としを食らっていたかもしれない。」と、下手を取って王鵬の攻めを封じきったのを勝因に挙げていました。
一方、合い口の良くない高安と対戦した豊昇龍は、差しにいくのでは無く、両手突きの立ち合い。激しい突っ張り合いから右を差して押し込み、高安の右上手を取ろうとするも、高安に防がれて両者激しい突きと張り手の応酬に。横綱は左を差しながらも廻しには手をかけず、押し出しで勝負あり。また、安青錦は欧勝馬を相手に立ち合い突っ張り、左を差して下手から上手を取って、出し投げの連発から欧勝馬の体勢を崩して、浴びせ倒しで勝負あり。二敗の3人について、八角理事長(第61代横綱北勝海)は、大の里について「はこれからだろう。十三日目の安青錦戦が今場所を左右するかもしれない。どんな相撲になるか早く見てみたい。」、豊昇龍については「焦らず、我慢していった。」安青錦については「気持ちにぶれがない。」と評していましたが、明日からは大関琴櫻を含めた4人が当たり合う取組となり、明日は大の里が安青錦と、豊昇龍が琴櫻と対戦する割が組まれました。
さて、昨日まで賜杯レースを引っ掻き回し、賜杯レース二番手の三敗で主役に名乗り出た感のあった草野改め義ノ富士ですが、今日は「もう一人の上位力士」であり、怪我でロンドン公演不参加同士の大関琴櫻と対戦。大の里、安青錦を苦しめた立ち合いからの強烈な押しを今日も大関に見舞う展開で、引いた大関に乗じて土俵の外に押し出すかに見えたものの、琴櫻が左足一本で残って土俵際で見せた叩きに義ノ富士の左手が一瞬早く落ち、琴櫻の叩き込みで勝負あり。物言いも付かず、琴櫻は勝ち越しにあと一番となりました。琴風のコメントは「内容だと0対100ぐらいの相撲だったけど、琴櫻にはこれがある。懐深く産んでくれたご両親に感謝だね」とのことですが、ここで賜杯レースの鍵を握る存在(或いは、“ヒール役”か)となった感のある休場明けの大関が“注目の存在”となったかもしれません。
その他。今日(11月20日)は、10年前の平成27年に現職の理事長だった北の湖親方(第55代横綱)が亡くなった日でした。その日も十一月場所中の十三日目で、死亡時刻は18時55分、結びの一番では横綱白鵬(第69代横綱)が大関鶴竜(後に第71代横綱、現:音羽山親方)に勝ち、その日の打ち出しを待ったかのような最期でした。この年は7月に腎臓に尿がたまる「両側水腎症」で手術を受け、10月に入って腎臓の状況が思わしくなく、都内で入院。九月場所、十一月場所と二場所続けて秋場所も土俵祭りや協会挨拶を欠席、十一月場所中は会場に着いても車の中で横たわることもあり、それでも大関戦が始まると、報道陣に対応。亡くなる前日となった十二日目も、同様に対応していたのだとか。で、死因は「直腸癌による多臓器不全」で、理事長在職のまま亡くなったのは昭和43年の時津風理事長(第35代横綱双葉山)以来だったとのことです。北の湖理事長の後を受けたのが当時代行職にあった八角現理事長であり、千秋楽の協会ご挨拶の前日に、NHKテレビ中継の幕内正面解説を務めていたのが記憶にあります。
来年予定の協会の理事選挙に誰が出るかが話題になり始めていますが、八角理事長時代が10年も続いていることに、少々驚きを持ちます。
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