<主張>中国の日本人襲撃 安全確保へ危機感足りぬ
2025/8/7 05:00
中国江蘇省蘇州市で7月31日、現地の日本人女性が襲われて負傷した。地下鉄駅構内で子供を連れて歩いていたところを、石のようなもので殴られた。中国当局は容疑者を拘束したが、動機などを明らかにしていない。
日本人社会の不安と恐怖はいかばかりだろう。
蘇州では昨年6月にも日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子が中国人の男に切りつけられて負傷した。昨年9月には広東省深圳市で、日本人学校に通う男子児童が母親と登校中、男に刺され死亡した。
もうたくさんである。日本人の、しかも弱い立場の母子ばかりをなぜ狙うのか。繰り返される襲撃事件に、適切な安全対策を取ろうとしない中国政府に対しても、憤りを禁じ得ない。
林芳正官房長官は記者会見で、「中国政府に容疑者の厳正な処罰、類似事件の再発防止、邦人の安全確保を強く申し入れていく」と述べたが、「申し入れ」で済ませる事態ではない。石破茂政権の危機意識の乏しさを露呈している。
林長官によると、容疑者については中国側から「法律に沿って処罰する」との知らせがあったという。日本政府はなぜ、動機や背景など容疑者に関する情報公開を迫らないのか。再発防止には不可欠である。
中国外務省は、昨年9月の児童刺殺事件後も、「(事件は)中日間の往来や協力に影響を与えない」と平静を装った。
習近平政権は経済の不調や米国との貿易戦争に苦しんでおり、日本との経済交流は保ちたいはずだ。だが、駐在員もその家族も安心して暮らせない状況では、日本人が中国でビジネスを行う土台が崩れていると言うほかない。
中国は今年を「抗日戦争勝利80年」と位置づけ、9月3日には北京で軍事パレードを行う。「南京事件」を題材にした映画「南京写真館」が公開されヒットしているという。中国共産党の宣伝工作によって大衆の反日感情が煽(あお)られて、日本人に対する嫌がらせや襲撃事件が続発する危険性がある。
石破首相は、自らが中国に弱腰の態度を取り続ければ、現地の日本人を危険にさらすと肝に銘じてもらいたい。首相自身が中国政府に対して、「日本人を守れ」と安全確保を要求しなければならない。
https://www.sankei.com/article/20250807-UMIVG5IGJBILBFEMPMNTWBOIVI/
単身赴任にして家族だけでも逃がせば良いものを^^;
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