今年のAFIのLife-Time Achievement Awardがフランシス・フォード・コッポラなので近所のAFI劇場でやってるシリーズ。今週末はオリジナルのゴッドファーザー。3時間と長いし、知ってる映画だし迷ったんだけど、日本公開時、中学生の時に一回観ただけだったので観てきたわ。外国に一度も出たことなく観たアメリカ映画とその50年後、アメリカに長く住んで観たアメリカ映画の違い、今回は案外少なかった。なんでかしら?時代物(1972年公開だけど戦後すぐが舞台)だから?
一番感心したのは、マーロン・ブランド。こりゃ、賞総なめだわ、と思った。あの1950年代の大スター、あの男前俳優が50歳で老け役して、マフィアのドンとしてすっごく説得力ある演技。当時は彼と共演するというので出演者がみんな浮足立ってた、って話よね。岸恵子も共演の話があったときに飛び上がって喜んだとか書いてたし。彼の活躍をリアルタイムで見てたファンならあの姿を見てビックリしただろうと思うわ。弘田三枝子が痩せて出てきて「人形の家」を歌ったのと同じ位のショック?
この映画が1972年。ここ数年観たアメリカ映画でいい映画ってぜ〜んぶ1963年代初期〜1975年位なのよね。1961年〜1975年をLong 1960sと定義してアメリカ映画の黄金時代にしてもいいと思うわ。始まりは映画の文法をいろいろ破ったWest Side Story、古いスタジオの大御所の作った映画が1930年代に生まれた若い才能が取って変わってく時代。世界的にもベルイマン、フェリーニ、ゴダールがいろんな実験してる時。日本だと松竹ヌーベルバーグ、日活は今村昌平+浦山桐雄、川島雄三、増村保造あたり?
当時リアルタイムで生きてたらどんな感じだったのかしら?アタシ、ゴッドファーザーはリアルタイムで観たけど、中学生だったし、それ以前は大人になってから再上映とかで観たので多感な高校生〜大学生の時に60年代だったらどんなんだったのかしらね?とは思う。その後ホント、知的な映画が作られることがすくなくなったわよね。マイケル・チミノがディアアー・ハンターで大成功してその後天国の門で大コケしたので会社も冒険しなくなった?でレーガンが出てどんどん反知性・反動になってった感じ。それに乗ったのがジョージ・ルーカス+スピルバーグあたりよね。ま、映画なんて所詮大衆娯楽なので売れなきゃしょうがないのでそれはそれでしょうがないんだけど。コッポラだって「現代人の疎外」を描く映画、The Rain People、The Conversationとか作ってるけど、ゴッドファーザーの大成功の後「自分の作りたい映画」を作ろうとするけど結局ヒットしなくってヒットする大スペクトル映画作らされてるものね。観客がバカになったからなんでしょうけど。
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