【平成の名力士列伝:稀勢の里】「若貴曙」後の大相撲人気をけん引した日本生まれ横綱は「早熟にして晩成」
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大相撲三月場所二日目、横綱照ノ富士は前頭筆頭の明生を押し出しで一蹴、初日総崩れだった大関陣は琴櫻が西前頭筆頭熱海富士に抱えられて極めを許し攻め込まれながらも俵伝いに回り込んでの寄り切りに仕留め、貴景勝は小結大栄翔を押し込めず粘られなから、何とか叩き込みで制し、豊昇龍も新小結の平戸海を押し出しに退け揃って初日を出し、恐らく、令和六年の一月場所初日以来、久々に横綱・大関の上位陣が揃って白星を挙げた「安泰の土俵」となりました。
さて、昨日の初日は新小結平戸海に善戦を許しながらも落ち着いた攻めで白星を挙げた照ノ富士ですが、今日の相手は通算成績6勝4敗ながら最近6度の対戦で2勝4敗、直近2連敗と苦手にしていた明生。立ち合い、踏み込み鋭く休まず前に出て、一気の押し出しで勝負あり。取組後の支度部屋では「久しぶりに当たれたから、よかったんじゃないか。2連敗していたけど、相手うんぬんじゃなくて自分の体との戦い」とのコメントでしたが、直近の合い口が良くなかった明生を圧倒の押し出しに退けたことで、久々に賜杯レースを主導することに期待が持てる感じを受けますね。
先場所の覇者で注目度も高い新関脇の大の里は過去2回顔が合っていずれも勝っている東前頭二枚目若元春と対戦、立ち合いから一気に押し込んだものの若元春に土俵際で残られ得意の左四つに組まれ、堪らず引いて押し倒しに屈し連敗。昨日の御嶽海に続いて「右を封じられ」ての黒星となりました。昨日の初日、御嶽海に敗れた一番を「調子をおろした(相撲用語で「相手を軽くみる」という意味)」と評し、「大の里のいくつかの欠点が垣間見えた。我慢が利かない。右を差せないと押し返すことができずにすぐに引いてしまう悪癖。腰も高い」と指摘した元大関の琴風(協会退職後もスポーツ報知にてコラムを執筆)と指摘したコメントが、今日の一番にも言える気がします。御嶽海は初顔合わせでしたが、今日の若元春は2回対戦してこれまで負けていないので、右を封じられる展開が続くとなると、今場所は結構苦戦しそうな土俵となるのではと思います。
その他。大関から陥落した関脇霧島は西前頭二枚目御嶽海を寄り切りで制して連勝発進。今場所、あと8勝すれば来場所で大関復帰となる。関脇阿炎は、対戦相手である東前頭三枚目高安が「左大胸筋部分断裂で全治3週間の見込み」との診断書を提出して休場したため不戦勝となりました。
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