10/9(土)下北沢にある本多劇場へ行ってきました。
いつ以来かなぁ〜前回来た時は、小田急線下北沢駅の激変ぶりに驚いたけど、
その時よりは、それほど時間が経ってない気がする。
気になって見返してみたら、2019年5月に「Taking Sides 〜それぞれの旋律〜」を見て以来でした。
もう、既に2年以上経過してるとは
コロナ禍も関係ないとは言えないだろうなぁ
さて、今回は、新納さんの初演出だし、韓国ミュージカルの日本初演というので、
観に行く事にしました。
ミュージカル『HOPE』とは、著名作家の遺稿の所有権をめぐって長きにわたり実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描かれた法廷劇であり、韓国芸術総合学校の卒業制作として 2017年に誕生しました。
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そもそも、韓国芸術総合学校(日本で言えば、東京芸術大学ですね)の卒業制作というのだから驚く。
そして、恥ずかしながら、実際にイスラエルで起こった裁判を知らなかったので、調べました。検索の仕方が悪いのか、見つけるのに苦労しましたが、まさか、有名作家がカフカとは…
https://www.afpbb.com/articles/-/2907589
今回のキャストは、この方々。
高橋惠子 永田崇人・小林亮太(Wキャスト)/清水くるみ 白羽ゆり
中山昇 縄田晋 染谷洸太 木暮真一郎/上山竜治/大沢健
ストーリーなど、詳しい事はこちらを…
https://sumabo.jp/135360
Wキャストである、原稿を擬人化したKは、永田崇人さんの回でした。
まず見ていて、思ったのは、これが大学生の卒業制作のレベルの作品なのか
という驚き。
脚本も、歌も、なんというか、色々なテーマが含まれていて、重厚なんですよね。
初めてのミュージカル出演の高橋さんですが、お年を召しても、お綺麗ですし、
声がよく通るので、歌われても、無理してる感じはなくて、むしろ
ホープの心情が、より迫ってくる印象がありました。
愛する人に託された原稿を、命より大切に守り通したホープの母マリーは、
ある意味では、今で行く育児放棄をしてるようにも見え、
ホープは、そんな母への反抗心を持ちながらも、なかなか離れられず、
成人して、愛する人を見つけ、原稿を売ったお金で転機を図ろうとするも、裏切られる。
結果的に、母同様、原稿を守り続ける人生を生きていく。
それは、原稿を捨てる事は、今まで母と共に生き抜いてきた自分の人生を否定する事にもなるからかなぁ。
友人の遺言を無視し、その原稿を世に出した事は、人類にとっては素晴らしい文学に触れる機会に恵まれ良かったのかもしれないけれど、あの世で友は何を思うのか…
自分の才能を、親友が全世界に広めた事を感謝するのか。
死ぬまで、愛する人が戻ると信じて原稿を守り抜いたマリーは、その生き方で娘マリーに何を見せたかったのか。マリー役の白羽さんは、鬼気せまるものがあって、以前みた井上君との「シェルブールの雨傘」とは全く違う。
過去のホープを演じた清水くるみさんは、そばにいるのに、母に見捨てられてる感じだし、恋人にも裏切られて、身も心もズタズタな感じが、本当に気の毒で哀れだった。
原稿であるKを演じた永田さんは、重苦しい雰囲気の中、ある意味、明るさを醸し出している感じ。
常にホープと共に過ごしてきたからこそ、ホープの本当の幸せの為に、離れようとする。
ホープ自身が、Kに縛られて生きてきた人生を否定するのではなく、過去にして、未来をみて、歩んでいこうと思えた事が何より救いだった。
すべてから解放されて、自分らしく生きていくチャンスを得たホープが本当に良かった。
案外、人は変われないと思っているのは、自分自身も縛られているのかもしれない。
変わりたいと思いつつ、変わりたくない、変わるのが怖いと思う、自分自身との戦いを水面下で繰り広げながら、日々を過ごしているものなのかもしれない。
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