■新旧横綱の土俵入り対決はここが見どころ 楽しみ広がる来場所
(朝日新聞デジタル - 09月25日 16:37)
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大相撲九月場所十四日目、二敗で賜杯レースの先頭を維持している新横綱照ノ富士は大関貴景勝を上手投げに退け、三敗で追走していた西前頭六枚目阿武咲、西前頭十枚目妙義龍、東前頭十一枚目遠藤のうち、遠藤が合い口の良くない小結逸ノ城の突き落としに、阿武咲も関脇明生の左変化の叩き込みにそれぞれ屈して四敗に後退、妙義龍が大関正代を寄り切りで一蹴して唯一三敗を守ったため、明日の千秋楽に照ノ富士が勝てば2場所ぶり5度目の優勝が決まり、照ノ富士が敗れ、妙義龍が勝てば決定戦に持ち込む賜杯レースとなりました。
このところ、千秋楽の取組は十四日目の打ち出しの後に発表されるのが通例となっていて、賜杯の行方が照ノ富士と妙義龍に限られたことから、本来の照ノ富士と東大関の正代ではなく、二敗の照ノ富士と三敗の妙義龍を当てる「割崩し」が行われることに期待がありましたが、いざ蓋を開ける照ノ富士の結びは大関正代と、妙義龍は阿武咲を叩き込みに仕留めて7勝7敗に持ち込んだ関脇明生との対戦と発表。直接対戦は実現ならず、些か残念ではありますが、割を決める審判部とすれば、星勘定優先での直接対戦が「横綱と前頭十枚目」となり、仮に照ノ富士が本割で敗れた場合の“屈辱度”への配慮とやらが働いたとも考えられるところで、審判部の部長が照ノ富士の師匠である伊勢ケ濱親方(第63代横綱旭富士)であることも、その決定の背景にあるのではと考えられるところでしょう。妙義龍とすれば、十三日目に貴景勝、今日も正代と二大関を続けて下し、千秋楽に照ノ富士となると一横綱二大関“総ナメ”の殊勲と言う実績が加わったはずですが、三敗で並んで決定戦になれば横綱と当たるのでそこまでやることも無かろうとの判断も働いたかもしれません。
さて、今日の土俵ですが、照ノ富士と貴景勝の一番は立ち合い、互角に当たり合った立ち合いから貴景勝が飛び込んで両差しとなるも、横綱がすかさず左上手を取って応戦、身体を開いて豪快な上手投げで大関を転がし、勝負あり。八角理事長(第61代横綱北勝海)は勝った照ノ富士について「上手を取ってからも慌てなかった。成長しているということですね。強引に出て行かなかった」とコメント。左上手を取りに行ったのは強引すぎとした一方、「取った後は、強引に出なかった」と、その勝因を分析していましたが、冷静な流れでの横綱相撲であり、やはり「新横綱での賜杯」に大きく近付いたかなと思います。
一方、三敗グループにいた三人のうちただ一人星一つ差を堅持した西前頭十枚目の妙義龍は大関正代と顔が合いましたが、今日は立ち合いで左前褌をつかみ、続けざまに右の前褌も引きつけ大関の上体を起こし、一気に前に出ての寄り切りで11勝。八角理事長曰く、「最高の相撲だね。元気な頃の妙義龍の相撲。馬力もあったし、左の前褌を最高の位置で取った。まあ、胸を出す相手だから取りやすいけど、馬力があった」とのこと。さらに、前褌を引いた後の速攻については「いい位置で取れてもただ、ぶら下がっているだけになる。タイミングよく出られた。ベテランの部類に入って回りが見えている」と続けていましたが、明日発表される三賞について、妙義龍がどの賞を受賞するかが注目となるでしょう。
その他。十両では東五枚目の阿炎が十両優勝。二敗の阿炎が三敗で追走していた西十両十枚目の錦木を押し出しに退け、三敗グループにつけていた錦富士が三敗目を喫し、十両優勝が決まりました。
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