■琴ノ若、丑年に求められた「猛牛」へのモデルチェンジ 大相撲秋場所
(朝日新聞デジタル - 09月14日 06:07)
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大相撲九月場所三日目、新横綱の照ノ富士は西前頭筆頭隆の勝を寄り切りに退け危なげなく三連勝、大関正代は東前頭二枚目北勝富士を寄り切りに仕留めて白星先行となりましたが、角番の大関貴景勝が小結逸ノ城の上手投げに屈して初日から三連敗を喫しました。
さて、今日の照ノ富士、立ち合い隆の勝の喉輪攻めを受けるも、右から抱え込みながら前に出ての寄り切りで勝負あり。「落ち着いて前に出れたんでよかったと思います。慌てることなくやろうと思ってたんで」と、取組後の支度部屋で語りましたが、敗れた隆の勝としては喉輪攻めが不発となり左に逃れて距離を取り、突き押しで攻めたものの伸ばした左腕が差しになって抱え込まれて万事休す。「最後に差してつかまる感じになってしまった。そこがもったいなかった。流れの中でああなったので仕方ない」との弁ですが、やはり横綱の冷静さが目立った一番となりました。
さて、自身4度目の角番の今場所に臨んでいる大関貴景勝ですが、今日の対戦が組まれた小結逸ノ城は先場所の二日目に立ち合いの衝撃で首を負傷し、三日目から休場に追い込まれることになった相手。その本来の攻め方である立ち合いの激しいぶちかましではなく、立ち合いは両手突きから。廻しを取られないようにとの狙いはあったようですが圧力が出る訳ではなく、不得意の四つ身で前に出るも、土俵際で逸ノ城の上手投げに屈して勝負あり。場所直前には「もう治ってるし怪我はもう関係ない。首の怪我なんて別に今に始まったことじゃない」と、先場所の途中休場の要因となった「頸椎椎間板ヘルニアによる神経根症」からの回復をアピールしていましたが、思うようにはいかず、稽古の再開はやっと先月下旬になってからのだとか。
と言われると、やはり負傷した首の状態は思わしくないようで、首の状態に問題がなければ激しいぶちかましから入って攻めるはずですが、幕内後半戦の審判長として土俵下で取組を見守っていた伊勢ケ濱親方(第63代横綱旭富士)は「立ち合いの圧力がない。前さばきも遅い。自分の相撲を取り切れていない」と、また、八角理事長(第61代横綱北勝海)も「治っていないのか、怪我した相手だったから怖がったのか、そのへんは分からないけど」と前置きし、四つで攻めたことについては「余裕がなかった。出て行かないと負けるから、自分の体勢は崩れていても出て行くしかなかった」と分析していて、「廻しを二本差してうまい相撲を取るタイプじゃない。自分の持ち味は、ぶちかまししかない。それが出来ないのは苦しい」とコメントしており、首の怪我が一場所の途中休場だけでは足りないほどの重症になっているのは明らかに感じられますね。明日の対戦相手は新進気鋭の豊昇龍ですが、本来の攻めや力が出せなければ二場所連続での途中休場やむ無しとなるでしょうね。
その他。この日は西前頭五枚目の宝富士が幕内連続出場768回で横綱白鵬を抜いて現役1位となりました。その宝富士の一番は、近畿大学の後輩で左の合四つの志摩ノ海に立ち合い攻め込まれたものの、土俵際での突き落としで記念の日を白星で飾りました。平成23年十一月場所で帰り入幕し、幕内連続出場768回を記録しましたが、「自分にそういう記録はほかにない。大事にしていきたい。しっかり稽古をしてきた。力士は休んじゃいけない。自分の相撲をとっていければ、記録はついてくるものと思っています」と、謙虚なコメントを残しました。鉄人記録を継続していく。
さて、この記事の主役である西前頭三枚目の琴ノ若は、千代翔馬を上手出し投げで制して2連勝としましたが、先場所の12番で自信を付けたのか、昨日の大栄翔を突き出しで制したのに続いて千代翔馬の張りを凌いで左上手出し投げ。新関脇の明生は若隆景を突き落としに仕留めて初日を出しました。
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