6/26(土)KATT 神奈川芸術劇場 ホールへ行ってきました。
緊急事態宣言が発出されて、東京公演が中止になったけれど、
友人のおかげで、追加公演である神奈川公演を観る事ができました。
たまたまですが、一つ前も、「首切り王子と愚かな女」というタイトルのお芝居でしたが、
こちらは、実在した人物のお話ですから、なんというか歴史の重みも加わってくる。
話の内容が内容だけに、舞台のトーンも、暗くて、黒っぽい印象が漂う。
そして、舞台装置が、一部3階建てになっているので、1階16列だったけれど、
舞台を全体を引きで見る感じになって、良かったと思いました。
ベルバラを熟読した世代なので、この頃の登場人物は、結構わかりますし、
時代背景も大体は、わかります
今回の主要キャストは、この方々。
稲垣吾郎 /中村橋之助 橋本 淳 牧島 輝 落合モトキ 藤原季節 清水葉月
智順 藤田秀世 有川マコト 松澤一之 田山涼成 / 榎木孝明 他
しかし、ギロチンが登場するまでは、人がやっていた事に関しての知識はありませんし、
貴族なら斬首、一般庶民なら絞首という違いがあったのも、知らなかった。
まぁ、日本も、その昔、さらし首という刑があって、「四条河原でさらし首」というような事を時代劇ドラマで聞いた事がありますしね。
見せしめの意味もあったんでしょうが、見世物のように、死刑執行をやっていたという状況がね
代々、死刑執行人をやってきた一族でありながら、医者のような事もやっている。
フランス革命が起きて、今まで段違いの数の死刑執行が行われるようになり、
身分によらず、平等に死刑執行するためと、執行人である人間の精神的、肉体的負担を軽減する意味でも、ギロチンの開発をしたのに、本来の目的とは違った方向へ向かう。
その流れ作業のようにこなす執行に、サンソン本人も、疑問を抱くようになり、
死刑という事自体に、疑問を抱くようになる。
決して明るい話ではなく、色々と考えさせられる舞台でした。
フランス革命という大きなうねりのなかで、日々自問自答しながら、苦悩し、
生きていくサンソンという人間の強さと優しさを、吾郎ちゃんの演技で感じました。
なんというか、納得いかない事には断固として、立ち向かっていく姿勢が、
普段、クールで、どこか飄々としてるようにも見える吾郎ちゃんとは真逆なんだけど、
��9のベートーベンと同じで、胸に熱いものを秘めてる役をやると、際立つ気がします。
ルイ16世を演じた中村橋之助さんは、国王にしては、とても気さくで、物理が得意で、
王子と生まれていなければ、幸せな人生を歩めたかもしれないよね…と思わせた。
ギロチンの刃を斜めにするというヒントが、本当に皮肉で、気の毒で仕方がない。
一方、医師として、ギロチン制作に参加したギヨタンも、まさか、自分の名がつけられることになるとは…これまた気の毒すぎる。ギヨタンの子供という意味だったかな?
真面目に取り組みながら、どこか報われない所を、田山さんの演技で、より哀れに思えた。
サンソンの父とロベスピエールの二役を演じた榎木さんは、ロベスピエールの方が、
イメージとピッタリだった。
テレビドラマで見る、参謀みたいな立ち位置の印象が強くて、常に冷静沈着で容赦ない感じ。
でも、結局は自分もギロチン送りになるから、本当にこの時代の人達は「明日は我が身」
「一寸先は闇」って感じだったのかなぁ。それとも、自分に限って、そんな事はないと高をくくっていた?
激動の時代の中で、ブレずに自分を貫くって、本当に難しいと思う。
そんな中で、誇り高く、自分の人生を生き抜いたサンソンという人の強さに頭がさがる。
そうそう、ギロチンの刃が落ちた瞬間を、俳優さんが黒いマントで、両手をふわっとあげて隠すのが、なんとも印象的でした。
照明も上手く、ぼんやりとした光をあてていて…ハッキリみせずとも、十分わかるからね。
終わった後、階段を上がっていくと、入れ違いに入る白井さんの後姿を見ました。
あの独特なヘアスタイルをされていたので、すぐわかりました。
最近は、演出家でお忙しいみたいですが、そろそろ俳優さんとしてお目にかかりたいです。
公式HPは、こちら
https://sanson-stage.com/
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