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2021年07月16日23:31

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熱海 土石流から逃げた住民の証言

熱海市の伊豆山地区を土石流が襲ったとき、現場では何が起きていたのでしょうか。事前に逃げることは可能だったのか。避難した人の証言をもとに検証します。

<Tさん>「倉庫が流れて、車が流れて、おうちが流れて、スローモーション見てるみたいで。子どもさんたちが飛び出して私を通りこして逃げて、うちがなくなっちゃったとか、ねこがいなくなったと泣きながら」
 土石流から逃げた住民は当時の緊迫した状況を話します。熱海市では3日間にわたり、雨が降り続いていました。72時間の雨量は7月としては過去最高の375.5ミリに達しました。市は土石流が発生する前の日に大雨警戒レベル3の「高齢者等避難」を出し、市内3カ所に避難所を開きました。しかし、住民全員に避難を呼びかけるレベル4の「避難指示」は出していませんでした。
<A記者>「こちらが今月2日に熱海市が設けた3つの避難所の内のひとつ、中央公民館です。しかし、翌日に土石流が発生した時点で避難していた人は、3つの避難所とも1人もいなかったということです」
 そして、7月3日の午前10時半ごろ。土石流は何回かにわたって襲ってきたと住民は証言しています。今回の災害で亡くなった人、または行方が分からない人の家があった場所です。土石流が流れ下ったルートに沿って上流から下流まで広い範囲に及んでいました。被害を受けた人が自宅にいたとすれば、気づいたときには逃げ遅れていたと考えられます。
<Tさん>「一発二発きたときに見に行った人がいたんだよね。こりゃ危ないって駆け出して、おうちの人を外に出して。まさかあんな土石流が流れてくるなんて想像もしてなかった」
<Kさん>「今回は川の右側が被害を受けた。うちは左側にあって(土石流が襲ったことも)全然わからなかった。土石流のことをテレビでやっていて、ああこうだったんだと」
 たまたま難を逃れたものの、家の中にいてすぐ近くで土石流が起きたことすら分からなかったという住民もいました。突然、襲って来たという土石流。事前に逃げることはできなかったのでしょうか。
<静岡大学防災総合センター 岩田孝仁特任教授>「避難指示が出ていないから避難をしなかったというのは全然理由にならなくて、むしろ高齢者等避難とか、土砂災害警戒情報などのタイミングで多くの人が安全なところに移動しておこうという声を掛け合えれば実は今回の問題もかなり解消できたかもしれません。自分が住んでいるところがどういう災害リスクを持っているのかを事前に確認して、どのタイミングで自分は避難をすべきなのか、そこを見極めていただきたい」
 専門家はいつ逃げるのか普段から考えておかなければ事前の避難にはつながらないと指摘しました。
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