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2021年07月08日06:10

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半導体不足で流通が様変わりし世界の工場である深圳が激変

半導体不足で激変する「世界の工場」深圳のフレキシブル生態系
2021.7.8
高須 正和
スイッチサイエンス

 「今回の半導体不足は、深圳製造業の姿を変えそうだ」

 広東省深圳市に拠点を置くJENESISの藤岡淳一社長はこう語る。同社は「世界の工場」である深圳のサプライチェーンを活用してIT機器を開発・製造しており、数多くの日本企業を助けてきた。ソースネクストが販売し、80万台を超えるヒットとなっている翻訳機「ポケトーク」や、タクシー界の風雲児といわれるMobility Technologies(旧JapanTaxi)の車両に搭載されている支払い端末、客席タブレットなどはJENESISが開発・製造を手がけた製品だ。

 ソースネクストが発表したリモート会議専用端末KAIGIO MeePetもJENESISが製造している。コロナ禍の中、キャッシュレスでの支払いなど非接触のニーズが高まり、ビジネスはむしろ拡大傾向にある。その中での半導体不足は、JENESISのみならず深圳の製造業エコシステム全体に影響を及ぼしそうだ。

多くのチップで1年以上の納期を求められる

 藤岡社長は「これまで買い手市場だった半導体の需給バランスが崩れ、選択肢が極端に少なくなっている」と話す。

 タブレットなどの中心部である米インテルや台湾の聯発科技(メディアテック)などのSoC(システム・オン・ア・チップ)や一部の液晶ドライバーチップは、2020年11月ごろから品不足が始まった。最初は一部チップの価格上昇という形で表れた品不足はその後拡大。低価格の代替品である中国・紫光展鋭(UNISOC)のチップやセンサー、マイコンなどの価格高騰を招き、多くのチップについて1年以上の納期を要求されるといったことも起きている。

 「現在の選択肢は、納期が1年以上かかるチップ群の納品を待つか、新興の代替チップを使うように設計を変更するしかない。その新興チップも価格が数倍に上がっている」。藤岡社長はこう語る。

 需給が逼迫し、値動きの激しい局面が訪れたため、買い占める業者や偽造品の販売業者も暗躍している。藤岡社長は「いつもならまず買わない業者から購入した」と言って、動作しない偽物のチップを見せてくれた。「数百の部品からなる製品で、このチップだけが不足して製造完了できないので、どうしても探したかったのだが……」

 こうした低レベルの偽物は製造にかかるコストが極めて低いため、前金だけ受け取って姿を消すような詐欺行為が横行している。

 「付き合いのある設計会社(IDH)の倉庫にも、いくつかの部品が足りない半完成品が山になっている。足りない半導体を待っていてはキャッシュフローを圧迫する。代替チップを使う設計変更も、発注元か設計会社のどちらかが費用を負担しなければならず、納品が遅れて、やはりキャッシュフローを悪化させる。製造業にとってよいことはない」と藤岡社長は語る。

カオスともいえるフレキシブルな生態系は戻らないのか?

 今回の半導体不足は複数の要因がからみ合って起こっている。コロナ禍によるICT機器需要の高まり、米中摩擦によって中国の華為科技(ファーウェイ)が自社製品の設計を変更し、メディアテックなどから大量にチップを購入したこと、パナマ運河での事故などから影響を受けた世界的なコンテナ不足、いくつかの半導体工場の事故、業者による買い占め……。

 自動車やスマートフォンなどを製造する大手メーカーは、部品の多くを自社専用の型番として調達ルートを築き、何年も前から計画して調達しているため、影響は限定的だ。今回の半導体不足はとりわけ深圳の小規模製造業を直撃している。

 ここ数年の半導体は「作れば売れる」市場となっていた。中国だけでなく世界各地で新しい半導体工場が建設されている。それらが稼働するようになれば、需給バランスは改善するだろう。しかし、かつての姿が戻ってくるとは限らない。

 「今の異常な部品不足はいずれ収束するだろうが、深圳のフレキシブルな製造エコシステムは、完全には元通りにならないかもしれない。高価な部品を調達してしまったことで、部品不足が落ち着くタイミングになってから倒産に追い込まれる製造業が出るだろう。いつでもどこかの工場で空きのある生産ラインが見つかり、市場で部品が調達できたここ数年は、異常だったとも言える」藤岡社長はこう分析する。

 世界の半導体需要は伸びる中で、深圳の小規模製造業には逆風が吹いている。数えきれないほどの中小企業がそれぞれ仕事を回し合う、カオスともいえるフレキシブルなエコシステムはこの先、どのように変化していくのだろうか。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00058/070600110/
>今回の半導体不足は複数の要因がからみ合って起こっている。

半導体不足に陰謀説が飛び交っていましたが、流言飛語だった事が改めて分かりますw

>中国だけでなく世界各地で新しい半導体工場が建設されている。それらが稼働するようになれば、需給バランスは改善するだろう。しかし、かつての姿が戻ってくるとは限らない。

深圳始め中共国内での半導体工場に頼り切っていた先進国は、工場を分散し始めました。
世界の工場だった中共に終わりが近づいています♬
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