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2021年06月26日17:10

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長く愛する

充実した、豊かな人生を実現する際に良く使われるキーワードのひとつに、『良いものを長く使う』という言葉がある。

安物でなく、ちょっと割高で少し背伸びをして買ったような使い易い道具を毎日愛用し、
仮にそれが壊れたりしたとしても、すぐに捨てたりせずに愛着をもって修理しながら使うと、豊かな生活が出来るのだそうだ。

例えば服を買うにしても、今季の流行のものを狙わずに、コンサバティブなデザインのブランド品を買ってみて、10年着るとか。
靴は柔らかいスニーカーではなく20万円ぐらいのジョン・ロブのしっかりした革靴を買って、底が減ってきたら革底を靴屋で直して履く、とか。

100円均一で売っているようなドライバーを使わずに、Snap-on製のドライバーを使う、エコバッグではなくルイ・ヴィトンの鞄を買う、時計ならカシオでなくてロレックスを選び、車はカローラでなくベンツを、電化製品はハイアールでなくて日立製作所とか三菱電機の・・・

みたいな話。


自分が歳をとってくると、確かにその方が大人としてはカッコいいなぁ、とも思うのだけれど、いざ自分の現状に照らし合わせてみると、安物でもけっこう長く使っていて、しかもそれで充分に満足していたりもして、頭に思い浮かべる「カッコいい大人」にはなれないまま人生を終えそうである。

先に挙げたもので言えば、服はユニクロ一辺倒。
靴はせいぜいリーガルで2万円強、ねじ回しなら1本1500円のベッセルあたり、鞄はいろいろだけどみんな2万円以下だし、腕時計はオメガの10万円ぐらいのをセールで5万円ぐらいで買って、もう25年も使っている。
車はお買い得な日産モコを18年、電化製品は映像・音響系だけSONY揃えなれど、
それ以外の白物家電は買う時に電器屋で目についた日本製なら何でもOK。


こうして振り返ってみると、何度も修理しながら使っているのは日産モコだけか。
あとは壊れたら買い替える、ものが多い。

自分で長く使っていて、かつ壊れていないのはなんだろう?と考えて、一番最初に思いついたのは『ステンレス・マグカップ』だ。

これ。

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今は閉店してしまったそうだが、東京・新大久保にあったICI石井スポーツ本店で、ひと目惚れして買って以来38年間、ほぼ毎日、歯磨き用に使っている。
値段は正確に覚えていないけど、確か1000円だか1500円だったか。
当時は消費税も無かったなぁ。

経年で細かい傷はあるけれど、まったく壊れないし、時々磨いているからまあまあ、綺麗な方だと思う。

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超実用品、そして超耐久性のカップ。

ステンレス製(たぶん、質の良いSUS)で、中空2重構造となっており、暖かい飲み物が冷めにくい仕組みだ。(冷たい飲み物なら、冷たさが長く保たれる)
今では珍しくない中空構造だが、これを買った時は”すごい機能製品”を買ったつもりだった。

底の方が少し丸く膨らんでいて、デザイン的にも優れているし、それによって倒れにくいかどうかはわからないが安定感のある作りで、ずっと気に入っている。

ひっくり返してみると、底には「MORICO」の刻印がある。

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ネットでちょっと調べてみたら、MORICOブランドはもう無いらしいが、今でも「Natural Spirits」と名前を変えて類似商品を売っているとのこと。
金物・食器で有名な街、新潟・三条の株式会社モチヅキの製品で、正確な商品名は「ダブルウォールステンレスカップ」だって。
https://www.e-mot.co.jp/naturalspirit/product.asp?id=198
いいね、さすが三条製品。


私のカップは、まだまだ壊れないだろうから、たぶん死ぬまでお世話になるのだと思う。

「長く愛する。」

できれば人間関係も、こうありたいものだなぁ。
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