レアアース調達、日米豪印が協力 調達網を再構築
2021年3月11日 18:00
日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国がレアアース(希土類)の確保で協力する。生産技術や開発資金を互いに融通し、国際ルールづくりでも連携する。高性能なモーターや蓄電池などに必須の素材だが、中国が生産量で6割の世界シェアを握り、安定供給に懸念がある。対中国の経済安全保障で結びつきを強める4カ国連合で対抗する。
レアアースは電気自動車(EV)用モーターに使うネオジムやジスプロシウムなど中国に供給を頼る物質が多い。風力発電を含め「脱炭素」に関わる様々な製品に不可欠な材料だ。戦闘機やミサイル防衛システムなど国防の分野でも使われる。
中国は土壌汚染などの環境負荷が大きい分離・精製工程をほぼ独占する。米国も自国産の鉱石を中国で精製し、輸入の8割を中国が占める。
2010年には中国が日本への輸出を事実上、止めた。一部の単価は約9倍になり市場も企業も影響を受けた。その後、日本はベトナムなどに調達先を広げ中国依存は09年の9割から6割に下がった。
ホンダは大同特殊鋼とハイブリッド車(HV)のモーター向け磁石でジスプロシウムを使わない製品、日本電産はレアアース不要のモーター技術を開発した。
バイデン米政権は2月24日、重要4品目でサプライチェーン(供給網)を見直す大統領令に署名した。半導体、高容量電池、医薬品とともに重要鉱物をあげ、100日以内で同盟国と協力して対策を打つ。
第1弾がレアアースでの日豪印との協力だ。4カ国首脳は12日、オンラインで協議し、供給網の分散の必要性を確認する。実務者級で具体策の協議を始める。海洋の安全保障に懸念も共有し、対中国での連携を前面に打ち出す。
柱の一つは精製技術の検討になる。レアアース鉱脈は放射性物質を含む場合が多く、精製時に放射性廃棄物が出る。4カ国で放射性廃棄物が出にくく低コストな精製法を探る。
採掘や精製に協調融資する案もある。米政府は豪州産鉱石を米国で処理する計画を支援し、日本も参画を検討している。中国以外の国の事業を資金面で後押しする。
国際エネルギー機関(IEA)で中国の輸出規制に歯止めをかけるルール作りも目指す。備蓄量を各国に報告させる規定を検討する。
米地質調査所(USGS)によると中国は最近まで生産量で9割前後のシェアがあったが、危機感を強めた米豪が増やしたため20年は58%になった。米国が16%、豪州が7%だ。インドは埋蔵量では6%のシェアがあり、日本は輸入量では世界3位になる。印中は国境付近の対立がくすぶり、4カ国で協力する機運が高まっていた。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの清水孝太郎上席主任研究員は「(EV用磁石の原料になる)テルビウムやジスプロシウムなどは中国以外からの調達が難しい」と話す。日米豪印だけで十分な供給網をつくれるわけではない。連携して中国の対応を変えることが重要になる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE1010U0Q1A210C2000000/
>(EV用磁石の原料になる)テルビウムやジスプロシウムなどは中国以外からの調達が難しい
調達先が中共以外にない場合、使わない又は代用品の技術を模索するか、リサイクルを推奨するかしかないです。
考えることはたくさんあり、時間が足りません。
電気自動車の普及は、遅れすかも^^;
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