テニスの四大大会、全仏オープン(フランス/パリ/クレー)は現地6日に男子の準々決勝が行なわれ、第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)に7−6、5−7、6−7、7−6、6−2で勝利した。 5時間8分におよぶ死闘を制したシュワルツマンは、自身初のグランドスラム準決勝進出を決めたと同時に、大会後のランキングで初のトップ10入りを確実にしている。
試合を終えたディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)とドミニク・ティーム(オーストリア)が、ネットを挟んでしばらく言葉を交わした。勝ったシュワルツマンだけでなく、「限界を超えていた」とエネルギーを使い果たしてしまった敗者の顔にも笑顔。ついさっきまで激しく戦っていた選手たちのこんな交歓は、なかなか見られるものではない。
二人は親友同士だ。2日前、準々決勝での対戦が決まった直後に両者はクールダウン・エリアで顔を合わせ、冗談を言い合った。「(試合が行われる)火曜日までは口をきかないことにする」。シュワルツマンがそう言うと、ティームは相手の脚を叩く仕草をして、二人で笑い合ったという。 試合のあとで、ティームはこう語った。 「とてもがっかりしているけれど、同時に彼のことを喜んでいる。相手が彼だったから、僕は心に大きな傷を負わずにすんでいるのかもしれない」 この試合では、両選手が主審にボールマーク(落下地点に残る痕跡)の確認を要求する場面がなかったと記憶している。線審の判定がアウトで、最も近くでボールを見ていた相手もアウトと言うならそれで終わり。選手は主審にボールマークの確認を要求する権利を持つが、両者がそれをしなかったのは相手への信頼、リスペクトだ。
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