��227 R2.4.9投稿
「 混沌 」
遺体安置所になった体育館に入る前
入り口にいた警察の方から言われました
「 いいですか
これからご家族を探しに中に入られると思いますが
ご家族を見つけても 決して触れないでください 」
「 なんで! なんでや お巡りさん!
あだしのお母さんだど!
あだしのおばあさんだど!
何で触ってダメだってやっ!! 」
「 こういう時に
( 津波で大勢の方が亡くなって
遺体が隙間もないように横たえられている状態で )
治しようのない伝染病が発生することもあるんです
エボラ出血熱のようなものが流行ってしまったら
今 病院がどういう状態にあるかわかるでしょう? 」
そう言われました
わかるんです
頭では充分理解できるんです
でも私の胸の中にあるものは
私の真ん中にある何かは
それを許せませんでした
でも 「わかりました」と言わなければ
中に入れてもらう事は出来ません
嘘をつこうと思いました
「わかりました」と言いました
お巡りさんは
そう言って中に入ろうとする私の嘘を見抜きました
手招きされて
お巡りさんのすぐそばまで寄って行ったら
今度は小さな声で
「 いいですか?
もし 万が一 触ってしまったら
(帰りに)必ず ここに寄ってくださいね
全身! 消毒して帰しますから 」
( あぁ お巡りさんは
ちゃんと 嘘だってわかったんだ
嘘だってわがってで 入れでくれるんだな
これは 絶対に守らなきゃいけない…… )
そう思って
「 はい 」 って だけ言って
遺体安置所の中に入りました
今回の新型肺炎で亡くなってしまった方
愛する人を突然喪ってしまったご家族
あまりにも 突然すぎて
悲しむこともできないでしょう
受け入れることができないでしょう
私が もっとも恐れていた
痛み 苦しみ 苦悩 怒り …………
私の胸の中で
私の真ん中で
そのことが ずっと ずっと 暴れています
そのことに
自分を持っていかれないように
心を さらわれてしまわないように
笑おう 笑ってもらおうと
一生懸命 真逆のことにしがみついています
何を言いたいのか
私の心が 混沌としている状態で
きちんとお伝え出来ないのが申し訳ない想いです
うまく文章にできないのですが
以下に 以前書いた記事を添付しておこうと思います
長い投稿になってしまって ごめんなさい
��156.H30.4.9投稿 「 春の風景 」
新しい年度がスタートしました
皆さんのご家族やご近所の方にも
新学期 新生活を迎えられ
中には 初めて住む土地での
生活を始めた方もいらっしゃることでしょう
震災のあった年
被災した人が新しい年度のスタートを迎えたのは
子供たちの制服や運動着 ランドセル 学用品や
ワイシャツやネクタイ 初めての革靴 会社の制服
新たなスタートを切るために用意されたものが
瓦礫と化してしまった混沌とした春の中でした
うちの娘が ちょうど中学に進学する年で
少しずつ貯金していたお金で購入した制服は
娘が恥ずかしそうに一度だけ 袖を通した後
今はどこに行ったのかも分かりません
だいぶ遅れて行われた卒業式も
子供達は新潟に避難の最中でしたから
夫と私で参加しました
娘が避難生活中 一時転入した新潟の中学校では
学校側のご配慮で
校長室で小さな入学式をしてくださいました
夫の妹と義父母も呼んでいただきましたが
私達夫婦は新潟に行ける状況になく参加できませんでした
私の記憶にある 震災の春には
梅や桜を愛でた記憶がありません
子供たちの 嬉しい新学期の記憶がありません
卒業式も入学式も寄り添ってあげられなかった
ただ その後悔ばかりの苦い思い出があるだけです
それでも 今 私は幸せなのです
家族と暮らせる有難さが
この身に染みて痛いほど よくわかるのです
出来る事ならば
亡くなってしまった母と祖母と
暖かい春を迎えたかった
中学生になった娘の姿を見せてあげたかった
4年生になった息子の姿をみせてあげたかった
新年度が始まるこの時期
叶わないことと充分承知していながら
今でも そう願わずにはいられません
いつか泣かずに語り部ができるようになったら
嬉しい春を迎えることが出来るでしょうか
いつも気付くと泣きながら話している自分に
「 今日もダメだった 泣いてしまった 」 と
苦い思いを幾度となく反芻しているのです
普段泣かない自分の
どこからこんなに涙がわいてくるのか
不思議で仕方がありません
震災後を生きるのであれば
母や祖母のように強くならなければいけない
いつもそう思うのですが
なかなか 難しいものです
こんなに穏やかな春の日であっても
突然 日常の生活を切り裂くのが災害です
例え災害にあったとしても
大切な人の命とご自分の命が
引き裂かれることがあってはいけません
ある日を境に 心を喪うことがあってはいけません
皆さんが
大好きな人と 大好きな風景を
ずっと一緒に眺めることが出来ますように
私はいつも そう願わずにはいられないのです
ご家族や大切な方々と
シェアをして頂ければ幸いです
どうぞよろしくお願い致します_(_^_)_
#語り部佐藤麻紀
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新型、国内死者の7割強が男性
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6040481
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