前回の続き。
先に記した事情と基準にて私が「感覚的」に選んだ、現代の AD Player で「お奨め」な製品の続編である。
ONKYO 製の “CP-1050” に続いて「お奨め」の AD Player を紹介したい。
最後にお奨めなのが、これっ!
Technics 製の “SL-1500C” である。
某量販店でのお値段は税込み ¥96,000 とのこと。
今回「お奨め」の中では最も高価な実勢価格の AD Player だけれど、これはイイぞ!
その概ねの仕様は下記のとおりである。
Turn Table
操作方式:手動(Auto Lift Up 有り)
駆動方式:Direct Drive
Motor:Coreless Motor
Platter:直径 330mm, Al Die Casting 製, 重量は不明
起動 Torque:1.8kgf・cm 以上
Wow/Flutter:0.025% 以下
S/N 比:不明
Tone Arm
Type:Static Balance, S字型
Arm 有効長:230mm
Arm 高さ調整:不明
Anti Skating 調整:可能
針圧調整範囲:0〜4.0g
適用 Cartridge 重量:14.3〜20.7g(Head Shell 含む)
Sub Weight 使用時:18,7〜25.1g(Head Shell 含む)
Pick Up Cartridge:ortofon 製の “2M Red”
本体
Cabinet:Al Die Casting と ABS(に Glas Fiber を配した特殊素材)の2層構造
Phono Equalizer:有り
Digital 出力:無し
外形寸法:W453 × D372 × H169mm
重量:9.9kg
消費電力:4.0W
価格:¥110,000(税込み Maker 希望小売価格)
流石に D.D.(Direct Drive)の Technics 製だよ。
世界初の D.D. Player を生み出し、世界初の Quartz Lock D.D. も生み出したのが松下の Technics!
一旦はその Brand が消滅するも、’14年に復活した。
新たな新技術をも投入しつつも Entry Model なので価格を抑えたのが ’19年の秋に新発売の “SL-1500C” である。
そんな “SL-1500C” をこの私がお奨めする理由とは…?
その仕様や見た目から想像される「良いかも?」な美点は下記のとおりである。
良いかも? その1:
遂に Coreless Motor を採用したこと。
写真が “SL-1500C” の Coreless Motor である。
Direct Drive では Cogging 現象が問題視されて来たのは既述のとおり。
Cogging を解消するにはいくつかの方法があるけれど、そのひとつが高精度な Coreless Motor を採用である。
私の愛機でもある KENWOOD “KP-1100” は、30年以上も前にその Coreless Motor を採用した最も安価な部類の AD Player だったのだ。
そして遂に21世紀の Technics も Coreless Motor を採用である。
起動 Torque は 1.8kgf・cm 以上と申し分ない。
しかも Blu-Ray Disk Player の技術も応用した回転制御により、過去の ”SL-1200 Mk6” とは比較にならない「滑らか」な波形で Coreless Motor を駆動するとのこと。
ん〜、これは期待が膨らむ。
良いかも? その2:
伝統の Gimbal Suspension 方式の Tone Arm を採用。
現代の高級機 “SL-1200GR” の Tone Arm と同等の初動感度を実現しているという。
そんな Technics 製の Tone Arm に関しては、以前に紹介した audio-technica 製の AD Player “AT-LP7” を参照いただきたい。
しかも Sub Weight も付属するので装着可能な Pick Up Cartridge の幅が広がるのも嬉しいではないか。
因みに “SL-1200 Mk2” の Sub Weight は別売り品で ¥10,000 もしたんだぞ。
Entry Model でこの Tone Arm はもう贅沢過ぎる…?
良いかも? その3:
Entry Model でも徹底した防振対策が素晴らしい。
Cabinet は Al Die Casting と ABS(に Glas Fiber を配した特殊素材)の2層構造。
Platter も Al Die Casting と Damping Rubberの2層構造。
後から手を加える(改造する)余地も無いくらいに防振対策されているのだ。
良いかも? その4:
すっきりとした Design も素敵に思う。
往年の “SL-1200 Mkx” Series の面影を残すも、Platter 外周の Strobo や Pitch Control Slider といった「余計なもの」を省いてしまうと、こうも「すっきり、さっぱり!」しちゃったではないか。
木製の重厚な Cabinet とは異なる、この「機械的な美しさ」も私は嫌いでは無いのである。
良いかも? その5:
“SL-1200 Mkx” Series から格段に向上した「使い勝手の良さ」も素晴らしい。
付属の Pick Up Cartridge は ortofon 製の “2M Red” で、もちろん Phono Equalizer も内蔵。
しかも、なんと Auto Lift Up 機構も標準装備と来た。
これは便利。
これが有るのと無いのでは大違い!
“SL-1200 Mkx” Series には無かった Auto Lift Up が遂に搭載されたのである。
私が Technics 製の “SL-1500C” をお薦めする理由とまとめると…
遂に Coreless Motor を採用
伝統の Gimbal Suspension 方式の Tone Arm
Entry Model でも徹底した防振対策
すっきりとした Design
Auto Lift Up 機構も標準装備
…である。
残念(?)なところは…
総重量が 9.9kg ではまだ軽い
…ぐらいしか見当たらない?
価格に関して:
この “SL-1500C” が ’80〜’82年頃の新製品だったらば…?
当時の “SL-1200 Mk2” の Maker 希望小売価格 ¥75,000 から…
軽量、且つ省略された機能で −¥15,000
Pick Up Cartridge 付きで +¥10,000
Sub Weight 付きで +¥2,000
Phono Equalizer 付きで +¥10,000
Auto Lift Up 付きで +¥5,000
…を加味すると ¥87,000 になる。
40年前だったらば Maker の希望小売価格は ¥87,000 ってとことか。
それを 20% Off の ¥70,000 が当時の実勢価格のように思える。
それから40年後、この “SL-1500C” の実勢価格は ¥96,000 なり。
1.37倍でおよそ ¥26,000 ほど高いのが現代の価格という憶測に至ったけれども、まだ “SL-1500C” は「出たばかり」の品不足状態なので実勢価格はこれから下がっていくかも知れない。
言い方を変えれば、品不足な今の時点でも40年の価格の1.37倍に収まっているのだ。
実勢価格は ¥96,000 と今回「お奨め」の中では最も高額の “SL-1500C” だけれども…?
あの “SL-1200 Mk2” が正常進化で21世紀に復活、更には使い勝手も抜群で ¥96,000 と考えれば、これはもう文句無しの High C.P. である。
ん〜。
今回の「お奨め」で紹介した AD Player の中でも断然 Top でお奨めしたいのは、最後に紹介した Technics 製の “SL-1500C” である。
前述のとおりで本当に素晴らしい AD Player だと私は思う。
好きな音楽の Genre を問わず、誰にでも自信を持ってお奨め出来る製品である。
なんだ、けれども…?
この私が個人的に一番で「イイね、イイねぇ〜」で正直に「欲しいかも?」だったのは違う。
何故ならば、その Technics “SL-1500C” よりも我が愛機の KENWWOD “KP-1100” の方が遥かに優れているから「欲しい!」とは思わなかったのだ。
そんな私にとって、紹介差し上げた中でも1番で興味津々だったのは…?
あの「Cabinet の構造と Design も衝撃的!」だった TEAC 製の “TN-570” だよ。
これはもう、本当に面白そう!
とことん「弄りまくりたい」という衝動に駆られてしまった私である。
更には…?
あの SAEC の Knife Edge な Tone Arm を搭載した TEAC “TN-4D” もこの私には「びりびりっ…」と刺激的だったぞ。
これの弟機で Belt Drive な “TN-3B” を試聴した「Audio 評論家」気取りな某氏の Comment なんざぁ〜「何の予備知識も無くこれを聴いたらば、それは100万円 Class の AD Player かと錯覚した…」ぐらいの事を言っておるではないか !?
それって TEAC “TN-4D” は猛烈な Ultra High C.P. ってこと…?
まぁ〜、こういう「インチキ Audio 評論家」の価格的な話は 1/10 程度に捉えておこう。
一方、その C.P. で選ぶとあらば、Phono Equalizer は未装備だけれど ONKYO 製の “CP-1050” は「問答無用」の断然で Top だろう。
Quartz Lock の D.D. なのに実勢価格の ¥43,330 は、この私も驚いた「他の追従」を許さないくたいの圧倒的な High C.P. だと思う。
以上をもって「現代の AD Player から「お奨め」なのは…?」は終了である。
私に質問された各位はもちろん、たまたまこの日記に辿り着いてご覧になられた方も、こんなのが少しでもご参考になれば幸いである。
さて、作業再開である。
KENWOOD “KP-1100” と DENON “DP-900M�供� の2台を同時に改造する考察と準備をじゃんじゃんと進めなくては…、なっ!
しばらくはこれで「苦悩を楽しむ」という日々であろう。
そう!
この世で Only One の、しかも最上級(?)な “KP-1100” と “DP-900M�供� に仕上げるという野心を抱く私は昼夜を分かたず頑張るのだよ。
生涯、死ぬまで AD で Jazz を聴くと決意した私である。
心豊かな楽しい老後を迎える為にも、まだまだ「これから…」なのだ。
よしっ!
これからも大いに働き、大いに遊ぼうぞ!
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