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2019年11月30日09:50

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中東が金の成る木と勘違いしている日本の財界人達

住友化学、サウジ2兆円プラントの誤算
石化製品の供給過剰/設備費が膨張 早期の貢献揺らぐ
2019/11/29 23:00

住友化学が社運をかけてサウジアラビアで進めてきた世界最大級の石油化学コンビナート計画に懸念が浮上している。1兆円を投じた第2期の商業運転が11月から始まった。だが、設備費の膨張など運営面の誤算に加え、世界的な供給過剰で石化製品の市況が悪化。中東の割安な原料を生かし、早期に収益貢献させるシナリオは揺らぐ。稼ぐ力を増したうえで農薬など高付加価値品にシフトし、競争力を高める戦略にも影響しそうだ。

紅海を望むサウジ西部の石化コンビナート「ペトロ・ラービグ」。10月末、第2期の新設備の試験運転を予定通り終了したと発表した。住化の関係者は「スムーズに立ち上がった」と胸をなで下ろす。

ラービグ計画はサウジ国営石油会社、サウジアラムコと住化の合弁事業だ。第1〜2期の総事業費は2兆円に及ぶ巨大プロジェクトで、住化の投資額は2600億円に達する見通し。2期の設備ではアクリル樹脂原料のMMAや合成ゴムなどを生産する。

ラービグ計画は住化にとって特別な意味を持つ。2003年に三井化学との経営統合交渉が破談になったのち、当時の社長だった故・米倉弘昌氏が社運をかけ推進した。汎用的な石化製品は国内では投資を見切り、競争力のある海外でつくるという国内の総合化学大手でも大胆な決断だった。

第1期の商業運転を開始したのは09年。最大の強みと期待したのは原料の割安さだった。原料に使う天然ガス、エタンは原油由来のナフサ(粗製ガソリン)と比べ5分の1程度の価格で調達できる。これを武器に、商業運転の直前には「第1期段階で年500億円の利益貢献がある」と想定した。

しかし、ここから誤算が重なる。まずは第1期の商業運転で設備トラブルが頻発したこと。従業員の技能不足が原因だった。これを受け、住化は安定操業できる設備導入に向け事業費を積み上げた。当初は約1兆5千億円と見積もった総事業費は2兆円に膨らみ、原料費の安さを相殺するように設備費が膨らんだ。

商業運転前には想定できなかった世界的な石化製品の供給過剰も起きた。2010年代前半から北米でシェールガス由来のプラントの新増設が相次いだ。直近は中国でも大型プラント建設が進行し「これまでにない規模の供給過多」(経済産業省)となりつつある。

米中貿易戦争を受けた世界景気の減速も石化製品の市況を悪化させている。MMAの足元の国際価格(アジア地域)は1トンあたり1600ドル弱で、18年夏から4割も下落した。足元は中東の地政学リスクも高まる。9月中旬にはサウジ中部にある石油施設が無人機で攻撃され、ラービグ向けの原油や天然ガスの原料供給が一時、1〜2割縮小する事件も起きた。

「(ラービグ計画の今後については)収益性を慎重に見極めないといけない」(住化の岩田圭一社長)。度重なる誤算で収益貢献への期待は縮小している。17年度に170億円だったラービグからの収益(コア営業利益ベース)は18年度は90億円に目減りした。見通しを公表していない19年度以降も収益拡大は難しいとの見方が少なくない。「年500億円」とした当初想定は遠い。

野村証券の岡崎茂樹氏は「競争力の高い原料があるサウジで汎用品をつくるという戦略自体は正しかった」としつつ「シェール革命の到来など当初想定していなかった市場構造の変化がラービグの逆風になった」と現状を総括する。

ラービグでの誤算は住化の構造改革にも影響を及ぼす。住化はラービグで生産される石化製品の販売、配当収入などからもキャッシュを捻出。これを農薬事業や、有機ELパネル向けなど電子材料事業に振り向けて成長する計画だった。ラービグは将来の成長戦略の重荷にもなりかねない。

世界の化学業界では、より高付加価値品にシフトする流れが加速している。国内でも三菱ケミカルホールディングスが18日、田辺三菱製薬を約4900億円で完全子会社化すると発表。昭和電工が、先端材料に強い日立化成の買収に動いていることも明らかになった。ラービグ計画でかつて先進性を示した住化にとっては正念場となる。

(後藤宏光)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52811420Z21C19A1TJ2000/
>汎用的な石化製品は国内では投資を見切り、競争力のある海外でつくるという国内の総合化学大手でも大胆な決断
>まずは第1期の商業運転で設備トラブルが頻発したこと。従業員の技能不足が原因だった。

教育は国を巻き込んで数十年かける壮大な投資です。
数百億円の経費節約なんて、会計が得意なサラリーマン社長らしい判断です^^;

>商業運転前には想定できなかった世界的な石化製品の供給過剰も起きた。

自分たちも供給過剰の一翼を担っていると分からなかったのかねw

>2010年代前半から北米でシェールガス由来のプラントの新増設が相次いだ。

この時点で事業の見直ししないと、破綻することは目に見えてるはずです^^;

>直近は中国でも大型プラント建設が進行し「これまでにない規模の供給過多」(経済産業省)となりつつある。

習近平の唱えた一帯一路は2013年に打ち出された構想です。
欧州とアジアを繋げる物流ルートを、陸・海のシルクロードと命名して、中東のエネルギーを中共まで運ぶ構想は、莫大な投資と供給を生み出す事は容易に分かるはずです^^;

>野村証券の岡崎茂樹氏は「競争力の高い原料があるサウジで汎用品をつくるという戦略自体は正しかった」

中東依存を止めるが正しい戦略です。
砂漠の中でインフラも十分でなく、教育練度も低く、戦争がいつ起きてもおかしくない地域に社運をかけるのは、戦略ではなく単なる銭勘定の戦術レベルでの決断です^^;

中東に執着するサラリーマン財界人達の迷走は今後も続きそうですw
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