古本屋天牛書店より、『大谷長著作集第1巻 キェルケゴールに於ける授受の弁証法』が届く。
大谷長氏の著作『キェルケゴールにおける真理と現実性』(創文社)と
『キェルケゴールにおける自由と非自由』(創文社)はすでに持っており、大谷長氏の�爛�ェルケゴール三部作�瓩梁莪貂遏悒�ルケゴールに於ける授受の弁証法』がなかなか入手することができなかった。
しかし『大谷長著作集第1巻 キェルケゴールに於ける授受の弁証法』を入手したことにより、大谷長氏の�爛�ェルケゴール三部作�瓩�揃ったことになる。
大谷長さんのキェルケゴール論は、キェルケゴールの根本命題である「主体性は真理である」を軸に、キェルケゴールの真理論、自由論を考察している。
わたしは一時、カントの宗教哲学をテーマとしていた頃、キェルケゴールの哲学にも関心を持ち、『死に至ろ病』、「不安の概念」等のキェルケゴールの著作を読み、白水社版の『キェルケゴール著作集』も持っていた。
それらの著作がキェルケゴールのデンマーク語からドイツ語に翻訳されたテキストをまた日本語訳に翻訳されたものであったのに対して、大谷長さんはデンマーク語のテキストを使われた論文を書いておられた。
時々ドイツ語訳から日本語に翻訳されたキェルケゴールの著作で意味が曖昧になるときに等、大谷長さんの論文に引用されたデンマーク語のキェルケゴールのテキストからその訳本のあいまいさを解消していたことを覚えている。
「主体性は真理である」というとき、キェルケゴールはその真理が伝達されたとき、その真理は客観的であるというよりも、主体的であり行為に綱買っていくものであると言っている。大谷長さんの第一論文『 キェルケゴールに於ける授受の弁証法』はまさしくそのことを論じているのである。
秋の夜長、これもまた読んでみたいと思っている。そこからまた第二論文、第三論文と読み直してみたいと思っている。
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