ここは氷の城。
冷酷さと残忍さ、そして透き通るような透明な肌を持つ、氷の女王の居城である。
ある日、一人の老人が城を訪ねてきた。
女王のために貢物を持参したという。
しゃがれ声の老人は一本のビンを取り出すと、女王にさしだした。
「良い水が手に入りましたので、女王様に召し上がっていただこうと持参いたしました」
女王は一瞥すると、こう言った。
「毒でも入っているのだろう。そうでないというのなら自分で飲んで見せてみろ」
「へ、へぃ」
老人はビンを開け、一杯二杯と飲んで見せた。
「ふむ、毒は無いようだな」
女王は水を受け取り、老人はふらふらと帰って行った。
その夜。
女王は老人の持ってきた水を飲むことにした。
グラスに注ぎ、一口飲む。
ゴクリ、、、
「う、、、うがぁ、、、これは、、、ノドが、、、」
「おのれ、、、謀ったな、、、」
氷の女王は、ノドを押さえながらその場に倒れると、溶けて消えてしまった。
その頃、家に帰った老人は一人飲んでいた。
ゴクリ、ゴクリ
「あぁ、うまい酒だ」
「ノドが焼けるような辛さが最高だな」
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