今日は、母の81回目の誕生日である。
昨年の母の誕生日に、母はわざわざわたしの部屋まで来てくれ、二人でステーキレストランで食事をしたのだが、あれからたった一年しかたっていないのに、先日、父の通夜で会った母はもう車椅子に乗っていた。
この一年、母は転倒し右の頬骨を骨折してしまった。それから二つの病院に入院して、歩けなくなってしまった。今はなんとか週三回、ディサービスに通っている。
「今日はわたしの80歳の誕生日で、今年58歳になる息子とデートなんです」
と、タクシーの運転手にはしゃぎながら嬉しそうに話していた母の姿が今も忘れられない。
先程、母の様子を聞くために、下の妹に電話をかけた。妹は、
「お母さんは大丈夫よ」
と言ってくれた。今の母の面倒をよく見てくれているのは、下の妹なのである。
「兄ちゃん、最近、お父さんの夢を見たことはある?」
と、妹が問うてきた。
「数日前に、お父さんが運転する自動車でどこかに行っている夢を見たけど」
数日前、わたしは父が運転する自動車でどこに行っている夢を見た。夢のなかの父は、40代から50代の父で、いつもニコニコしていた。
しかし父が50代の頃、父は自動車を手放している。だから�猊磴�運転する自動車でどこかに行く�瓩海箸覆鼻△△蠅┐覆い里澄�
「お父さんはわたしの夢のなかには全く出てきてくれないの」
と、文句を言うようにわたしに話した。
「お兄ちゃんの事、なんやかんや言いながら、お父さんは一番心配してくれているやわ。うらやましいわ」
と、言ってくれた。
そうかもしれない。
あれはわたしが中学生の頃、父が20年ぶりに会った友人に、
「自分の長男は障害者で、あいつにはすまないことをしたと思っている」と話しているその現場に偶然、遭遇してことがある。あのとき、わたしは父のわたしに対する思いを知ったような気がした。
だから父はわたしの夢のなかに出てきてくれているのかもしれない。ありがたいことだと思う。
この一年、たった一年で母の様子が変わってしまった。母には痴呆症も始まっているのかもしれない。これからが大変かもしれないが、それでも母には生きていてほしい。これはわたしの母に対する�犂鼎┃瓩覆里蓮△茲�わかっているのだが、それでも母には生きていてほしい。
今日は81回目の母の誕生日である。
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