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2018年09月23日12:46

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ヘイト出版社に身を落としてしまった新潮社

杉田議員擁護の『新潮45』に新潮社社長がコメント 「何も言ってないに等しい」「火にガソリン」とさらなる火種に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=5299784

このことは以前にも日記に書いたことがあることかもしれないが、恩師・原野栄二先生が戦前の弘文堂の編集長をしていた頃、西田幾多郎先生に弘文堂刊行の新刊を届けた際、西田幾多郎先生から「最近の弘文堂はいい本を出版するようになった」とお褒めの言葉をもらえるようになった。原野栄二先生と西田幾多郎先生の関係が単に、�牾惻圓畔埆玄圻甍幣紊凌凸�な関係になっていたという。

原野栄二先生と西田幾多郎先生の�狄凸�な関係�瓩鮹里辰森以呼欧亮卍垢蓮∪湘調�多郎先生の原稿を弘文堂で出版できないか、西田幾多郎先生に話してほしいと原野栄二先生に頼んだことがあった。いくら原野栄二先生が学者、文人、芸術家と幅広い人脈を持つ�猊厦喨埆玄圻瓩箸い┐匹癲⊆�分が勤める会社の社長からのお願いという�猝仁甅瓩傍佞蕕Δ海箸呂任�ないというのは、世間一般の考えであろう。

しかし原野栄二先生は弘文堂の社長に、
「西田幾多郎先生の原稿は岩波書店でということが出版界での常識です。わたしはその出版界の常識を破ることはできない」
といって、断ったという。

『新潮45』をめぐる騒動で、新潮社の社長のコメントのニュースに接したとき、わたしは一番に原野栄二先生の、�狎湘調�多郎先生の原稿�瓩鬚瓩阿覦鈩辰鮖廚そ个靴拭�その後、西田幾多郎先生は、弘文堂刊行の『西哲叢書』のパンフレットに原稿を寄せている。

今回の新潮社社長のコメントには、LGBTの人たちに対する謝罪もあのようなヘイト雑誌を刊行してしまったことへの反省も一切書かれていない。一体何のために出されたコメントなのか、その意味さえ分からないのである。

わたしは中学生の頃から文庫を読むようになったが、新潮文庫しか買わなかったように思える。角川文庫、集英社文庫も並んでいたが、、読みやすさもあったのか、新潮文庫しか読まなかった。大学に入って新潮社刊行『決定版ドストエフスキー全集』(全28巻)を買った。ドストエフスキー全集は筑摩書房からも刊行されていたが、やはり新潮社刊行のドストエフスキー全集を購入した。そこには新潮社に対する�狄�頼感�瓩箸いΔ發里�あった気がする。

月刊『創』の編集長である篠田博之さんは、
「日本の思想界が右足に軸足を移していて、新しいマーケットができつつある。“新潮45”は部数で相当苦戦しているから、マーケットリサーチをしてそこがいけると。10月号が売れたのは確実だが、世の中甘くない」
と、語っていたが、たしかに�牘Ψ慌修靴討い詁�本社会の思想界、出版界�瓩砲�いて�牘Ψ慌臭瓩靴織優燭魴悩椶垢襪海箸蓮△修譴覆蠅縫沺璽吋奪箸�あり、部数も増えるかもしれない。しかしそれは篠田博之さんが指摘するように、�牋貉�的�瓩覆發里鵬瓩�ない。『新潮45』10月号は売れているようだが、次回号も売れるとは限らないのである。

それとも『新潮45』はどこまでも�狄�田水脈ネタ�瓩鯊海院⊃慶�社がヘイト出版社だという印象を日本社会に定着させるつもりなのだろうか。

今朝のTBSサンデーモーニングに出演していた松原耕二さんがこんなことを語っていた。

「 (ヘイトを)老舗の大手がある種追認した形になったことが、凄く問題。私も新潮の編集者を何人も知っているが、もの凄く良心的で優秀で、そこに忸怩たる思いをしていると思う。新潮の校閲はおそらく日本一厳しい。もし無視して出したとしたら、意図的に振り撒いたことになる。」

売れる本ならば、内容がいかに愚劣でヘイトでその内容に傷つく人がいようとも、お構えなしに刊行してしまう。日本の老舗の大手出版社の一つである新潮社がこのような内容の書籍を刊行したことを亡くなった原野栄二先生が知れば、どのようにお怒りになられたのか、ふっとそんなことを思ってしまった。
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