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2018年09月07日10:21

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旧法を責めるなかれ

強制不妊 交際男性の願い無視
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5278068

この優生保護法ですけれど、日本にだけあったもんじゃないです。
欧米でも同様の法があって、遺伝する形質の理解がまだまだ未熟だった時代の産物、
と言う事を理解しないといけません。

んで、精神薄弱ですけれど今で言う知的障害です。
知能を中心とした発達が幼少期から遅れ、平均的な知性をその年代では備えてない
と言う感じで定義され、その語源はドイツ語。
Schwachsinn(精神薄弱)と言う事を直訳ですね。

優生保護法も後々の様々な学問分野の進歩で改善した部分は多いですけれども
例えば癩病でも遺伝によるものと言われて隔離されたり去勢されたりとした事も
有ったわけなんですね。
さらに伝染性の病とされた場合もあったりしますし時代により変わります。

精神薄弱も、当然ですけれど遺伝すると考えられていて、結婚して子供が生まれ
社会に対する負担が大きくなる事を避けるために、大昔は不妊手術や去勢手術、
と言った事が為された訳なんですね。

というのは、やはり障害者が発生する確率が高かったと言う結果が当時は
あったからで、社会インフラ、病気に対する対処法の小さい、少なかった時は
これを避けるしか手がなかったからです。

だから、現在の尺度で過去を断罪する事は本来できないのですね。
そりゃあ、過去にその法律によって嫌な思いをした人はいると思いますが
当時はそこまでの知識しかなかったのも考えないといけません。

現在は、よほど遺伝子的に欠損のある状態でなければ子づくりを禁止なんてのは
起こらないでしょうが(奇形児どころの騒ぎじゃない場合もある)、過去には遺伝
というものの理解がまだまだ浅かった時代です。
遺伝するものとされた場合には、社会やその家庭の負担を軽減するための
避妊手術や不妊手術は必要だった時代だと言う理解を忘れたらけないのですね。

もし同じ理論で断罪をするのであれば、あと数年もしたら福島第一原発の事故で
デマを飛ばしたマスコミ(AERA等)への裁判も起こる事になるかもしれないし、
過去の無知と言う事で、原爆の知識のない事からピカの毒といっていた時代と
変わらない意識で福島からの被災者をピカに侵されたなんて言っていた人達を
訴えることだって許容しなければ成らないと思うのですよね。
そんでそれは反原発活動を否定する裁判になるかもしれませんし。

それだけ過去を現在の知識と情報で断罪し、否定する事は愚かしいって事です。
もちろん、当時の法律が正しいとは言えない事ばかりなのも事実ですが、それは
人類の科学や技術、医療等の知識がまだ発展していく途上の段階で判った事に対し
対処しなければならなかった事によるのですからね。

だから女性作家さんが、旧法の存在をしった時現代の話とは思えなかった!
なんて言ってますが、事実現代の話じゃないんですね。
その時点でも半世紀以上前の話ですし、法自体の成立を考えるともっと旧い。
そして、その法を変えるために動いていた人達が居た事も考えないで批判と言う
その時点では知性の欠落と言っても良い状態だと思います。

もちろん、当時を生きた人達の苦労は計り知れないですし、それによる被害、
差別や偏見、迫害と言うのもあったのは事実です。
ただ、それを変えるにはやはり科学的事実、データの蓄積、また社会の成熟を
考えないといけない訳ですよ。

んで、この甘糟りり子さんなんて1964年生まれ。
私より3つほど年上なんですけれど、旧法を知らないとしても特殊学級は知っている
と言うか特殊学級に追い込まれた精神薄弱児やダウン症、重度身体障害や複合する
障害の実態を学校で見てないとおかしな世代なんですよね。

特に神奈川県出身ですからね、どこの学校にも特殊学級があり特殊学級が終わると
つまり中学を卒業すると、社会に放り出されるが行き場がなく町の厄介者になってた
と言う時代で、同時にその当時の子供達がそれを虐待の対象にしてもいた時代です。
軽度なら、作業所や小さい会社が雇ったりしてましたが、不妊手術を受けるような
障害の度合いならば、町の厄介者兼憂さ晴らし対象って場合もありそれこそ今、
旧法に恐れおののいている甘糟りり子さんも、過去にそれをいじめてた可能性は
有ったりするんですよね。

本人忘れてるかもしれないし、それなりに共存してた地域の住人かもしれない
と言うのはありますけれどね。

実際、私の両親は私が生まれた直後くらいに、総合的な障害者の生涯支援施設を
立ち上げてますが、今なら法の範疇で支援を受けられる施設でも当時はその様な
施設に対処する法がなく無認可で始めたなんて経緯もあるし、町中に作られては!
と反対運動をされた過去もあるそうで。
実際に、現地で活動を開始しても海の物とも山の物ともつかぬ施設ですからね。
北欧の障害者対応を参考にしたとは言えど、そんな事もまかり通ってない時代に
左派系政治家の妨害もあったなんて事が有るような時代と地域でした。
つまり神奈川県はそんな地域だったんですね。

実際、襲撃事件のあった津久井やまゆり園は、住民の反対であの様な山奥に
設置するしかなかったですし、地域の理解と共感を得るための努力はすごかった
なんて話もございます。

そう言った先達の努力や苦労もあって法は変わったし、いわゆる旧法での問題も
解決するために動いたりした人もいるんですが、その旧法の話と一人というか、
この場合は一組の話を聞くだけで当時が恐い、現代とは思えない!なんてのは、
ただの個人のロマンティシズムに過ぎないのですよね。
言ってしまえば、自分もその非現代的な所業に加わっていた一人なんですよ。

確かに、平均値より一人ひとり、一つひとつを見るのが詳しく知る手がかりですが
同時に、悲しい話だけに取り込まれる危険もあるんです。
この結婚したい男女の話は悲劇ですが、同時に男女問わず野生開放と言うよりも、
もはやモンスターとかした精神薄弱者/児が居たのも事実。
んで、遺伝で同じ様なモンスターが生まれる事もまた事実だったりした過去をしり、
尚、個別の案件では知識の少なさで悲劇が生まれたのだ、と言う事も知らないと
いけない時代の話なんですよね。

それと同時に、やはり政治、政治家、及び政党の問題を問わないといけない話でも
有ったりするんですが、この場合にも自民党=悪の様な先入観を捨てられるか?
と言う事が大事だし、右派なら共産党許すまじ!を払拭できるかなんてのも結構、
大事な部分でも有ったりするんですよね。


また、この話で気にしないと行けない部分てのも有りまして、例えば
岩手の男女の問題が、ネットで言う(旧2ちゃんや現5ちゃん等々)膿家の
可能性だって無い訳じゃないんですよね。

実際に、農家の跡取りを作る為に子供を産ませる機械というか繁殖用のメス扱いを
してた人もいなかった訳じゃない時代です。
精神薄弱=知的障害でも程度の差があればまともな子を生む可能性があれば、
繁殖の為に買う様な意識で娶り、子供が生まれまともな子が生まれたら後は
馬車馬の如くこき使う、なんて事例もあったりする時代です。
一人の物語がと言うならその細かい話、詳しい話や土地にまつわる裏話、
なんて事もちゃんとしって意見を言わなければ(作家なら特に)、今までの
障害者の自立のため、障害児/者の社会への参加のために動いた人達の努力を
完全に壊す事にもなりかねない(事実今そういう感じになっている)、と言う事も
ちゃーんと知って、考えて欲しいもんだと思います次第です。
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